アクシアルnews|3月期2328億円1.7%の増収増益/新フォーマット開発進む

アクシアルリテイリング(株)(新潟県長岡市、原和彦社長)が2018年3月期の決算を発表した。アクシアルリテイリングは、(株)原信、(株)ナルス、(株)フレッセイの三社の持ち株会社。

売上高は2328億1000万円(前年同期比1.7%増)、営業利益90億6800万円(0.2%増)、経常利益92億0500万円(0.2%増)、当期純利益60億7000万円(4.9%増)の増収増益だ。

営業利益率3.9%、経常利益率4.0%。

スーパーマーケット事業の売上高は2317億2600万円(1.9%増)、営業利益は84億6800万円(0.0%減)。気温が低めに推移したこと、旬の食材の収量不足などで、売上確保が難しい状況のなか増収を確保した。2015年からスタートさせた新しい営業政策「ニューコンセプトⅡ+(プラスツー)」は健康・時短の高まりへの対応と食卓シーンを意識した売場構成をテーマに掲げて、一定の成果を上げている。

既存店の客単価は2.3%。買上点数は1.3%、一品単価は1.0%と、ともに前年を上回っている。ただし競合の激化から、来店客数は2.4%減少した。全店での客数も0.7%の減少で、客数確保が課題として浮かび上がった。

プライベートブランドは332品目に広がり、年間売上高は150億円を超えた。

また前年度にフレッセイ前橋物流センターが稼働したことで、フレッセイ単独では売上総利益率が前年同期に比べ、0.3ポイント改善している。

期中の出店は、フレッセイ上並榎店、原信巻店、原信城岡店の3店。新設に伴って2店をスクラップしている。改装は、原信が3店、フレッセイ1店で行った。

3月に開設された原信城岡店は同社が「エクスプレスマーケット」と呼ぶ新フォーマットだ。同店は必要不可欠な品揃えに絞り込み、比較的小商圏でも採算がとれる店づくりを志向する。また原信川崎店では改装を機に、提案型売場を進化させた大型店の「セントラルマーケット」も展開する。アクシアルグループがマルチフォーマット開発に踏み出したことがわかる。

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