イオンnews|5月主要15社営業成績/GMSとSM振るわずドラッグのみ好調

(株)イオン(千葉市美浜区、岡田元也社長)主要15社の2018年5月度の営業概況が公開された。

イオンの総合スーパー(GMS)業態は3社。

中核企業のイオンリテール(株)(千葉市美浜区、岡崎双一社長)は、既存店売上高が、4月は97.9%とマイナスになったが、5月はさらに96.6%と減少した。全店ベースでも2.4ポイント前年を下回った。

イオン北海道(株)(札幌市白石区、星野三郎社長)は既存店は97.7%、全店は97.8%となり、ともに減収だ。

イオン九州(株)(福岡市博多区、柴田祐司社長)はさらに厳しく、既存店が95.4%、全店で94.3%と前年未達。

スーパーマーケット業態のマックスバリュ各社は全国に7社ある。

マックスバリュ北海道(株)(札幌市中央区、出戸信成社長)は既存店99.5%、全店102.0%だった。

マックスバリュ東北(株)(秋田市、佐々木智佳子社長)は、既存店、全店ともに97.0%だった。4月も既存店、全店ともに前年割れだったが、5月は4月よりもさらにポイントが下がった。

マックスバリュ東海(株)(静岡県鵔東郡、神尾啓治社長)は、1月から引き続き既存店は95.7%と苦戦した。全店ベースでも98.0%と伸びなかった。

マックスバリュ中部(株)(名古屋市中区、鈴木芳知社長)は、既存店98.3%、全店98.4%と前年をクリアできなかった。

マックスバリュ西日本(株)(広島市南区、加栗章男社長)は、既存店95.4%、全店ベースでも97.2%と苦戦した。

マックスバリュ九州(株)(福岡市博多区、佐々木勉社長)は、既存店100.5%、全店100.9%とともに前年をクリアした。

(株)マルエツ、(株)カスミ、マックスバリュ関東(株)が属するユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス(株)(東京都千代田区、藤田元宏社長)は、既存店が97.8%、全店も99.9%とやや苦戦した。

結果として、マックスバリュ九州を除いて、全滅に近い。

コンビニエンスストアのミニストップ(株)(千葉市美浜区、藤本明裕社長)は、既存96.2%、全店でも96.6%となり、前々月、前月に続いて減収。

ドラッグストアのウエルシアホールディングス(株)(東京都千代田区、水野秀晴社長)は、既存店101.2%、全店が109.2%と引き続き好調だ。

衣料品専門店の(株)コックス(東京都中央区、吉竹英典社長)は、既存店87.5%、全店90.0%と苦戦した。そして靴専門店の(株)ジーフット(東京都中央区、堀江泰文社長)は、既存店91.3%、全店で96.9%と前年に届かなかった。

アミューズメント施設を運営する(株)イオンファンタジー(千葉市美浜区、片岡尚社長)は、既存店100.6%、全店100.7%と前月に続いて今月も好調を維持している。

イオンは総合スーパー業態、およびスーパーマーケット業態の唯一のナショナルチェーンである。したがってその業態ごと、地域ごとの営業実績は、それ自体が日本の業態と地域の消費や経済を表現している。その意味でも俯瞰しておくことは重要だ。

ドラッグストアとアミューズメントだけが依然として好調。専門店チェーンは衣料品が好調をやや取り戻したが、シューズは相変わらず不調。コンビニも不調が続く。総合スーパー3社も、スーパーマーケットも、いずれも不調だった。つまり5月は全国的に小売業全体で不調だったということになる。例外はドラッグストアだけである。

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