H2Onews|百貨店既存店5.8%増/阪神本店改装効果で計画比3割増

エイチ・ツー・オーリテイリング(株)(大阪市北区、鈴木篤社長)が2018年6月の売上げ速報値を発表した。

阪急阪神百貨店の既存店売上高は、5.8%増と前年を上回った。

阪急本店は、6月18日に発生した大阪北部地震の当日は休業を余儀なくされた。その後1週間ほどは消費マインドの低下が見られた。また昨年に比べて雨の日が多かったことで夏物商材も苦戦した。しかし、化粧品、ラグジュアリーが好調で売上げを牽引し、売上高4.1%増となった。なかでも、阪急梅田本店は3.3%増、阪急メンズ大阪は10.1%と好調だった。阪急メンズ大阪は、海外ブランドやカジュアルファッションの動きが良かった。

またインバウンド需要では化粧品、高額ジュエリー、時計、ファッションアイテムが伸長し、売上高は前年同月比で4割増えた。

建て替え中の阪神本店は、6月1日に第一期棟がオープンした。既存顧客に加え、ターゲットとした30〜40代の女性客の集客にも成功している。売場面積は2割減少したものの、3年ぶりに復活したスナックパークや、話題のパンワールド、リカーワールド、関西初登場のハンバーガーレストランなどが集客に寄与し、計画に対して3割増で推移している。売上高は前年比13.5%と大きく伸びている。

食品事業のイズミヤ(株)は6.6%減、(株)阪急オアシスは2.4%減と前年に届かなかった。

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