良品計画11月売上高112.2%、既存店100.3%、来春3月博多に最大店舗出店

良品計画の11月度の速報値が出た。

 

全社計では昨対112.2%増と絶好調。

ただし既存店だけを見ると、直営既存店が107.5%増、ライセンスストア(L.Sと略す。ファミリーマート・comKIOSK以外の商品卸売先の店舗、西友含む)の既存店が98.4%、直営+L.Sが100.3%となった。
なお、全社売上高に占める直営既存店の比率は51.7%と過半を占める。

好調の要因は11月後半に展開した「無印良品週間」セール。
期間中は、衣服・雑貨ではニット、アウターウェア、ストールなどの防寒小物、生活雑貨ではソファやベッドの売上げが大幅に上昇し、貢献した。
ただし、2013年1月より海外販社への商品供給を売上高として計上しているため、11月は7%強、単体の全社売上げを押し上げる要素ともなっている(連結では相殺される)。

 

なお、部門別売上高では、衣服・雑貨が109.8%(直営既存102.6%)、生活雑貨が109.0%(同102.2%)、食品が88.7%(同83.4%)。
客数、客単価は直営全店で102.5 %(直営既存96.3%)、104.9%(同104.6%)。

 

売上高は昨対を上回ったものの、直営既存店の客数減、食品の売上減が課題であることがわかる。

 

ただし、出店意欲は旺盛。とりわけ海外出店が増えている。

 

12月の出店は、昨日の5日オープンの無印良品イオンモール岡山店。462坪。
海外出店は中国を中心に13店舗を計画。

 

さらに来年3月5日には、九州最大店舗「無印良品 大名」店を博多・大名エリアに出店する。

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ファッション・文化の情報発信拠点である天神西通りの大名スクエアビルの1~5階に開設する。売場面積は約2751㎡(831坪)。九州では唯一となる単独路面店で、同社が展開する飲食事業「Café&Meal MUJI」の併設店舗となる。

それでも良品計画の売上げの半分程度が直営店ということは、逆にみれば、その無印良品のブランドが確立されて、直接販売しなくとも売れていることを証明している。直営の売場の方が既存店の前年対比数値もいいのだから、新店舗開発に力を入れつつ、ブランド力の向上を図るという両睨みの政策が、現状の良品計画の戦略である。

 

 

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