16年8月期国内ユニクロ事業102.1%、しまむら上半期104.7%で好調

㈱ファーストリテイリングがユニクロの2016年8月期の売上げ速報値を発表している。
国内既存店728店舗では売上高は前期比100.9%となり、前年実績を4年連続で上回った。客数は95.4%だったものの客単価が105.8%と伸びた。
上期の15年9月~16年2月は売上高が前年同期比1.9%減。とくに11月、12月の売上高は前年同月比で10%近くダウン。これを受け、年初には一部商品の値下げに踏み切った。また春からの価格戦略の見直しによって値引き率が改善され、ボトムスなど高単価の商品が好調だったことから、下期の3月~8月は4.9%増と大きく回復した。

8月単月の成績は、前半に気温が低く推移したこと、中旬以降は大型台風が上陸した影響があり、売上高は99.0%、客数98.4%、客単価100.6%とやや振るわなかった。

その結果、通期では、国内直営店798店およびダイレクト販売(通信販売と法人向け販)合計で、売上高102.1%、客数96.3%、客単価106.0%。客数減は課題だが、通年で見ると国内ユニクロ事業はまずまずの成績を残しそうだ。

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一方、ユニクロと比較される㈱しまむらだが、同社は2月決算。この8月で2017年2月期の上半期を終えたことになる。

主力業態であるファッションセンターしまむらの8月度の売上高は、前年同月比95.7%、客数95.5%、客単価  100.2%。主力エリアの関東甲信地方の梅雨明けが遅れ、紳士・婦人部門を中心に夏物商品の動きが悪かった。ただし、敷パットやタオルケットの販売は好調だった。既存店売上高は94.5%と、5.5ポイント減。

ただし、しまむらの上半期(3月~8月)は好調で、前年同期比でみると売上高は104.7%、客数102.2%、客単価102.4%。既存店売上高もまた103.2%。8月末の店舗数は1354店。

しまむらは、全店の売場改装を積極的に進め、マネキンを増やしてビジュアルプレゼンテーションを強化する一方、PBなどの重点商品販売を強化し、肌着など過剰な商品在庫を圧縮した。その効果がこれらの数値にでた。

総合スーパー企業群のアパレルが大不振の中、ユニクロもしまむらも好調が続く。ユニクロとしまむらが好調だから総合スーパーの衣料部門が不振という関係も成り立つが。

 

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