ドンキホーテ第2四半期純利益15.5%増、過去最高益を更新

ドンキホーテホールディングスは2月6日、2017年6月期第2四半期連結累計期間(2016年7月1日~12月31日)の決算を発表した。

上半期の売上高4176億9400万円(前年同期比8.6%増)、営業利益263億4300万円(3.0%増)、経常利益269億2800万円(4.1%増)、純利益164億5900万円(15.6%増)となり、過去最高益を更新した。

現在の小売業界の景気状況は停滞気味。天候不順、円安などによる食料品の値上げや、社会保険の適用拡大による家計負担の増加などにより、節約志向と商品選別の傾向が強まっている。その中でも好調を維持できたのは、積極的な営業戦略に基づき、攻めの経営を実施した成果である。

たとえば、10月には、ハロウィンイベントの一環として、渋谷店の近くの特設店舗で「ドンキハロウィンフェス2016」を開催し、トイレの提供や更衣室の用意をした。また、渋谷区が共催する「ハロウィンごみゼロ大作戦in 渋谷2016」へ協賛し、店舗近隣の自主清掃も行うなど社会問題対策にも積極的に参加した。

また、11月には本州で唯一出店のなかった鳥取県へ「ドン・キホーテ鳥取本店」を出店し、本州全都府県を制覇した。この第2四半期で、関東地方5店舗、中部地方2店舗、近畿地方4店舗、中国地方1店舗、九州地方4店舗と合計16店舗を開店した。法人別の内訳は、ドン・キホーテ14店、長崎屋1店、ドイト1店だった。これによって、2016年12月末時点でグループ総店舗数は354店舗となった。

通期見通しは、売上高8200億円(8.0%増)、営業利益450億円(4.2%増)、経常利益455億円(3.9%増)、純利益275億円(10.3%増)。これを実現すると、現在売上げランキング13位から、エディオン、ビックカメラを抜き、エイチ・ツー・オー・リテイリングに次いで11位に浮上する。

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また、決算報告のあった2月6日に、「プレミアムサービス第2弾」として2月22日より「majica Premium Now(マジカプレミアムナウ)」を開始すると発表した。これは、専用サイトで注文した商品を最寄りの店舗から最短58分以内で配達するサービスである。まず、MAGAドン・キホーテ大森山王店で開始し、順次拡大予定。

ちなみに第1弾サービスは、「majika Premium Global(マジカプレミアムグローバル)」。訪日外国人観光客が購入した商品をそれぞれの国の自宅へ配送するサービスであり、2016年10月から開始している。そして2017年の夏からは第3弾の「majika Premium Design(マジカプレミアムデザイン)」を始める。従来の商品を顧客の希望するデザインや仕様に変更することができ、オリジナル商品を提供できるサービスだ。

ドン・キホーテは「顧客最優先主義」を企業原理としており、Convenience(便利さ)、Discount(価格の安さ)、Amusement(楽しさ)の3要素の強化をはかり、営業施策を実行している。そして中長期戦略の目標としては、東京オリンピックが開催される2020年に「売上高1兆円、店舗数500店、株主資本利益率15%」を掲げている。

検索ワード:ドン・キホーテ  第2四半期決算  ハロウイン  鳥取県

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