クローガー52四半期連続既存店増収ならず、しかし2016年決算は5%増

クローガーの2016年第4四半期決算が発表されて、その既存店売上高が前年同期比で0.7%減少した。これは51四半期連続記録が、52四半期目で途絶えたことを意味する。13年連続既存店増収に届かなかった。

すごい記録が終わった。
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もちろん全米ナンバー1のスーパーマーケット。1月28日に終了したその第4四半期自体の売上高は276億1100万ドル(1ドル100円換算で2兆7611億円)、前年比プラス5.5%。ガソリンを除いた既存店売上高がマイナス0.7%。純利益は5億600万ドルで、これもマイナス9.5%。最後には記録を意識して、利益を吐き出して52四半期連続既存店増益を狙ったのだろうが、それもかなわず利益も減った。

2016年度の通年売上高は1153億3700万ドル(11兆5337億円)で、こちらは前年対比5.0%増加。ラウンディズ(Roundy’s)とモダン・ヘルス(ModernHEALTH)を合併した効果がこの売上高増に貢献した。ラウンディズはシカゴのマリアーノスを傘下に持つローカルチェーンだ。既存店売上高は1.0%の増加。純利益は19億7500万ドルで、こちらも3.1%減少。

クローガーとその傘下の企業は35州とコロンビア特別区で、2796のスーパーマーケットをマルチバナー戦略で展開している。ドラッグストアは2525店、ガソリンスタンド併設のコンビニエンスストアは784店、宝石店は319店、スーパーマーケット併設のガソリンスタンドは1445カ所。それから食品工場は全米に38カ所。44万3000人の従業員によって、毎日、850万人の顧客を獲得している。

さらにオンライン注文と店舗でのピックアップサービスのクリックリスト(ClickList)は急速に拡大している。このクリックリストのシステムで即日配送するために、ウーバーテクノロジーズと提携して、実験配送を始める。
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〈クリックリストの店舗ピッキング〉
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CEOのロドニー・マクマレンは優等生のコメント。
「これまで通り、顧客第一戦略に基づいて、経営と運営をしてきました。それが高い市場占拠率を維持させることに貢献しましたし、新規に1万2000人の雇用を生み出しました。1株あたりの利益も8%から11%へと伸びました。2017年以降も顧客第一戦略によって、顧客に奉仕し続けます」

それにしても、52四半期連続既存店増収ならず。本当に残念だったが、ご苦労様と言っておこう。

検索ワード;クローガー クリックリスト ラウンディズ ウーバーテクノロジーズ

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