オークワニュース|連結決算は年商2684億円で微増収増益なるも経常利益率1.2%

(株)オークワの2017年2月期連結決算は、微増収大増益だった。

売上高に当たる営業収益は2684億2700万円で、前期比0.1%増の微増収。
営業利益は26億4200万円の前期比11.8%増。
経常利益32億2500万円の前期比8.0%増。
そして当期純利益14億7600万円は前期比83.2%の大幅増益となった。

前期に比べれば大きな増益だが、営業収益に占める営業利益率は0.98%、経常利益率は1.20%、純利益率は0.50%で、業績回復途上のリージョナルチェーンである。

和歌山を中心に、大阪・奈良・三重・愛知・岐阜・静岡の1府6県で期末店舗数160店を展開する。東海商品部を新設して、三重・愛知・岐阜・静岡のマーチャンダイジングを強化した。

地味な施策だが、店舗作業の見直しや店内組織の改編など、業務改革を深耕させ、経営効率改善に取り組んだ。それが増益につながった。

販売管理費の削減については、基本照明、冷蔵ケースのLED化、節水機器の導入等を進めるとともに、電力の契約見直しも行った。

販売促進の一環として電子マネーを導入した。

オークワは4つのフォーマットを持つ。
第1が直営4000坪級の「スーパーセンターオークワ」、第2がレギュラースーパーマーケットの「オークワ」及び食品特化型の「オー・ストリート」、第3が高質スーパ―の「メッサオークワ」、そして第4がディスカウントの「プライスカット」。

スーパーセンターのフォーマットの新店は4店だった。
3月に愛知県初出店となる「幸田店」(愛知県額田郡幸田町)、
7月に「中津川店」(岐阜県中津川市)、
11月に「可児御嵩インター店」(岐阜県可児市)、
12月には「瑞浪店」(岐阜県瑞浪市)。

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「スーパーセンター南紀店」(和歌山県新宮市)は部分改装し、不採算の「スーパーセンター名張店」(三重県名張市)は閉鎖した。

既存店の改装は全面改装が4店舗。
3月に「オー・ストリート和歌山北バイパス店」(和歌山県和歌山市)、
4月に「オー・ストリート橋本彩の台店」(和歌山県橋本市)、
6月に「オー・ストリート貴志川店」(和歌山県紀の川市)、
9月に「オー・ストリート大浦街道店」(和歌山県和歌山市)。

〈今期に入って3月11日、改装オープンしたオークワ オー・ストリート紀の川井阪店のレイアウト〉
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これらの改装によって、新カテゴリーの導入、イートインコーナーの新設など、最新型の売場が実現し、既存店ベースでは前期を若干下回ったものの、全店では100.5%となった。

連結子会社の食品スーパー(株)ヒラマツは、前期まで(株)オークワで営業していたディスカウントフォーマット「プライスカット西庄店」を「ザ・ロウズ365西庄店」として改装オープンしている。

次期見通しは、営業収益が1.7%増の2730億円、営業利益が32.5%増の35億円、経常利益が14.7%増の37億円、当期純利益は15.1%増の17億円。それでも経常利益率は1.36%で、オークワの目指す経常利益率3%達成には、時間がかかりそうだ。

 

検索ワード;オークワ スーパーセンター メッサ プライスカット

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