イオンニュース|マックスバリュ6社、東北以外は増収増益

イオン(株)の2017年2月期決算。
スーパーマーケット・ディスカウントストア事業のマックスバリュ各社の連結業績をまとめる。

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ユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス(株)の業績については、4月11日の「ユナイテッドニュース|営業収益3.2%増の6848億円で増収増益」ですでに報告しているので、そちらを見てほしい。

マックスバリュ北海道(株)

営業収益1232億400万円(前期比12.3%増)、営業利益12億8700万円(11.7%増)、経常利益13億900万円(7.4%増)、当期純利益は4億300万円(▲22.8%)。営業利益率は1.0%、経常利益率は1.0%。

商圏シェアの拡大では、前事業年度に承継した(株)ダイエーと(株)いちまる店舗の営業力強化を優先の課題とした。ダイエーから承継した「マックスバリュマルヤマクラス店(札幌市)」を札幌市内の都市型駅前モデル店として改装。また、いちまるから承継した3店舗はマックスバリュ店舗にリニューアルした。

大規模・小規模を合わせて、16店舗で既存店舗改装で実施した。商圏特性やライフスタイルに合わせた品揃えと売場づくりを進め、ダイエー承継店舗を加えると、合計20店舗の改装を行っている。

客数は前期比108.1%、客単価は同103.9%と好調。既存店売上高は、2014年4月の消費税増税の駆け込み需要で影響があった2015年3月を除き、2010年9月から連続で6年5カ月にわたり前年同月を上回る。

マックスバリュ東北(株)

営業収益1063億9500万円(前期比▲5.2%)、営業利益13億7200万円(同13.2%増)、経常利益13億9600万円(同12.1%増)、当期純利益は5億1600万円(同▲32.0%)。営業利益率は0.6%、経常利益率は0.6%。

即食商品を中心に品揃えし、短時間で買物ができる都市型小型店舗の「マックスバリュエクスプレス南三番町店」を2016年12月8日に山形市にオープンした。

一方、経営資源を東北4県に集中するために、2016年3月1日付で、イオンリテール(株)を分割承継会社として、新潟県の7店舗を吸収分割させた。一方で不採算店の山形県内の3店舗を5月、6月に閉店した。年度末の店舗数は青森県23店舗、秋田県37店舗、山形県24店舗、岩手県10店舗の合計94店舗。

マックスバリュ東海(株)

連結業績は、営業収益2246億8200万円(前期比2.4%増)、売上高2207億3700万円(2.5%増)、営業利益54億2600万円(13.2%増)、経常利益53億9200万円(15.3%増)。営業利益率は2.4%、経常利益率は2.4%。

上期に「ザ・ビッグ甲斐敷島店」(山梨県甲斐市)、「マックスバリュエクスプレス静岡羽鳥店」(静岡市葵区)など計5店舗、下期には「マックスバリュ豊川八幡店」(愛知県豊川市)など計3店舗、合計8店舗を新設した。ザ・ビッグ甲斐敷島店は1000㎡未満の新フォーマット。さらに「マックスバリュエクスプレス」店舗は、4店舗を開設。さらにザ・ビッグ二宮店(神奈川県中郡二宮町)など4店舗を、マックスバリュ型からザ・ビッグへと業態転換した。スクラップは4店舗。
期末店舗数は、静岡県105店舗(うち、ザ・ビッグ15店舗、小型業態マックスバリュエクスプレス7店舗)、神奈川県21店舗(うち、ザ・ビッグ6店舗)、山梨県12店舗(うち、ザ・ビッグ11店舗)、そして愛知県5店舗の計143店舗。

またイオン長泉ロジスティクスセンター活用と店舗配送体制の見直しを行い、午後便の活用による夕方以降の品揃え拡充と店舗生産性の向上に努め、同センターを戦略的に活用した。これらの取組みを売場で具現化するため、改装を計18店舗にて実施した。

マックスバリュ中部(株)

愛知・岐阜・三重・滋賀において店舗展開をする。連結業績は、営業収益1773億9600万円(前期比2.0%増)、営業利益40億8400万円(28.4%増)、経常利益41億5000万円(29.9%増)、当期純利益20億3400万円(55.3%増)。営業利益率は2.3%、経常利益率は2.3%。

7月に「マックスバリュエクスプレス天白植田店」(名古屋市天白区)、11月に「マックスバリュ津丸之内店」(三重県津市)、「マックスバリュ左京山店」(名古屋市緑区)を新規出店。また、6月に「マックスバリュ甲南店」(滋賀県甲賀市)をディスカウント業態の「ザ・ビッグエクスプレス甲南店」に業態展開した。改装は11店舗で実施。期末の国内店舗数は115店舗。

マックスバリュ西日本(株)

連結業績は、営業収益2782億8700万円(前年比0.8%増)、営業利益64億3100万円(6.0%増)、経常利益66億8700万円(6.5%増)。営業利益率は2.3%、経常利益率は2.4%。

新規出店は、11月の「マックスバリュ周南久米店」(山口県周南市)、12月の「マックスバリュ塩屋北店」(兵庫県神戸市)。「ザ・ビッグ徳山西店」(山口県周南市)は、9月にマックスバリュに業態変更。一方で、5店舗を閉店した。閉店店舗の内、「ザ・ビッグ倉敷店」(岡山県倉敷市)と「ザ・ビッグ岩国店」(山口県岩国市)はスクラップ&ビルドにより、ザ・ビッグへと。

国内店舗数は180店舗。内訳は兵庫県87店舗、岡山県11店舗、広島県30店舗、山口県38店舗、香川県6店舗、徳島県3店舗、愛媛県5店舗。

マックスバリュ九州(株)

営業収益1703億5300万円(前年比9.9%増)、営業利益26億1900万円(27.5%増)、経常利益26億4700万円(24.2%増)、当期純利益11億1700万円(135.3%)。営業利益率は1.5%、経常利益率は3.8%。

事業基盤の安定的拡大を図るため、新規出店や店舗承継、スクラップアンドビルドに取り組んだ。完全子会社であった(株)クリエイトを吸収合併し、旬鮮市場4店舗(サンパーク・鳥栖・中原・江北)を承継した。「旬鮮市場江北店」は、隣接する「イオン江北店」(イオン九州株式会社)の食品売場を賃借し、「ザ・ビッグ江北店」としてオープンさせた。旬鮮市場武雄店(佐賀県武雄市)と旬鮮市場久保田店(佐賀県佐賀市)は、吸収合併実行前に閉鎖した。

3月に、「マックスバリュエクスプレス二日市店」(福岡県筑紫野市)と「マックスバリュ上荒田店」(鹿児島県鹿児島市)を、9月には「マックスバリュ熊本北店」(熊本市北区)をオープンした。

「ライフスタイル提案型」の品揃えに刷新すべく、「マックスバリュ溝陸店」」長崎県諫早市)や「マックスバリュオプシアミスミ店」(鹿児島県鹿児島市)の大型改装に取り組んだ。MDおよび建物外装に至るまで見直しを行っている。

期末店舗数は、152店舗(福岡県56店舗、佐賀県19店舗、長崎県15店舗、熊本県20店舗、大分県13店舗、宮崎県16店舗、鹿児島県13店)。

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