H2Onews|6月は婦人フロア改装効果で売上高4.6%増・インバウンド5割増

エイチ・ツー・オー リテイリング(株)は、6月度売上げ速報を発表した。

阪急阪神百貨店の全体の売上高は前年同期比4.6%増となった。7カ月連続で前年実績を上回った。

阪急本店の売上高は7.7%増(阪急うめだ本店8.3%増、阪急メンズ大阪3.0%増)。売上高が7カ月連続で前年実績を上回った。
阪神本店は▲4.3%だったが、支店計では3.6%増だった。

6月は好天がプラスとなり、UV雑貨や洋品が好調な動きを見せた。インバウンドは、化粧品を中心に引き続き好調で、売上高は約5割増。また婦人ファッション全体(111%)が好調だ。前年度に実施した阪急うめだ本店の婦人フロアの改装が効果を上げ、全体を牽引している。

部門別では、若い女性に向けた婦人服(104%)やモードファッション(116%)が好調で、広域からの集客につながっている。ハンドバッグ(117%)や婦人靴(111%)、化粧品(122%)が堅調なうえ、ジュエリー(153%)や時計(142%)などの高額品も復調した。

フード(106%)は、父の日商戦でイベントを強化したリカー(103%)、限定ブランドなどを新規投入した洋菓子(113%)が好結果を生んだ。

インバウンドは、化粧品は消耗品(約7割増)、ジュエリーは一般品(約4割増)と売上高は約5割増と伸長している。

食品事業では、イズミヤが全社計で▲12.6%。阪急オアシスが全社計で1.3%増だった。

阪急阪神百貨店に限らず百貨店全体として復調の動きは見られるが、インバウンドと高級品、化粧品が下支えする収益構造はどこも同じ。この構造から抜け出すことができるかどうかが、各社とも最大の課題であることは間違いない。

検索ワード:エイチ・ツー・オー リテイリング 阪急阪神百貨店 6月

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