関西スーパーnews|第3Q売上高930億円1.7%増と回復も減益

(株)関西スーパーマーケット(伊丹市中央、福谷耕治社長)が2018年3月期の第3四半期の決算を発表した。

営業収益929億5500万円(前年同期比1.7%増)、営業利益13億0100万円(3.8%減)、経常利益15億5900万円(8.1%減)、四半期純利益9億3000万円(8.8%減)となった。

営業利益率は1.4%、経常利益率は1.7%である。

中期3カ年経営計画の最終年度の今期は6つの戦略に基づき、来店頻度を高めることを目的とした「お客様目線の店づくり」に継続して取り組んでいる。

第1の戦略テーマである「営業方針」では、「当社自慢の品」を中心とした価値訴求型商品の開発・育成に注力した。生鮮素材を店内調理した「フィッシュデリ」「ミートデリ」などの惣菜化商品や即食商品、簡便食品、健康食品の品揃えを増やした。

第2は「営業力強化行動施策」。15のプロジェクトチームを組成し、価値訴求型商品の企画・育成や季節に応じた魚介類・農産物の集荷能力向上に取り組んだ。

第3の「教育方針」では社員・パート社員を対象とした国内外研修を実施した。とくに女性リーダー研修会の開催やプロジェクトチームへの参画など女性が活躍できる職場環境づくりに注力している。

第4の「経営管理方針」では、店舗の作業種類削減と本社の職場環境改善により、業務の効率化を図っている。生産性の向上を目的に機器やシステム導入も進めた。

第5の「新規事業戦略」では、10月より100%子会社である関西スーパー物流を(株)KSPへ商号変更し、炊飯工場と青果プロセスセンターを事業に加え、来期稼働に向けて取り組んでいる。

第6の「成長戦略」では、既存店5店舗をモデルの「中央店」型店舗へ改装した。

営業力強化策が実を結び、売上高は着実に改善しているが、競争は激しい。だから強化策が収益面の数字に表れるまでにはもう少し時間がかかりそうだ。役職員の奮闘は評価していいだろう。

検索ワード:関西スーパーマーケット 中央店モデル KSP 2018年3月期

関連カテゴリー

決算 最新記事

一覧

最新ニュース

一覧