ニトリニュース|中古住宅再生事業のカチタスと業務提携し持分法適用会社化

M&A

(株)ニトリホールディングス(白井俊之代表取締役社長兼最高執行責任者(COO))は、(株)カチタス(群馬県桐生市、新井健資代表取締役社長)の一部株式を、(株)アドバンテッジパートナーズ(東京都港区、笹沼泰助代表パートナー)がサービスを提供するファンドから譲り受け、(株)カチタスを持分法適用会社化する。同時に、カチタスと業務提携契約を締結する。株式の取得価格は233億円。持株比率は34.00%となる。

カチタスは中古住宅リフォーム・販売、不動産賃貸事業を行う企業だ。しかも、安価で良質な住宅の供給による「住まい方」変革を理念に掲げ、全国で年間4400戸を超えるリノベーション住宅の販売実績を有している。つまり、中古住宅を買い入れ、リノベーションしてから「再生住宅」として販売する、中古住宅再生事業である。そのためにカチタスは、地方を中心に600社を超える優良工務店との強固な関係を構築している。

ニトリではこのネットワークを活用し、人材その他の経営資源を共用することの相乗効果で、リフォーム事業におけるシェア拡大のスピードアップが図ることができるとしている。

ホームファッション・チェーンストアのニトリグループは、「2022年1000店舗」、さらに「2032年3,000店舗」を目標にしている。そして2007年からリフォーム事業に参入して、この事業をニトリ店舗に併設して展開している。今回、持分法適用会社ではあるものの、お隣の領域のリフォーム事業を手中にしたことになる。これによって互いに大きなシナジー効果が得られる。

業務提携契約に基づく協業として第1に、相互の顧客に対するサービス向上と顧客基盤の拡大、第2に費用拡大を極力抑えた「住宅価値向上商品」開発の検討、第3にリフォームコスト削減への寄与、第4に工務店ネットワークの共有・強化をする予定だ。

カチタスの2016年3月期の売上高は393億3700万円、営業利益38億0100万円、経常利益33億4000万円、当期利益19億9600万円だった。売上対比営業利益率は9.7%、経常利益率は8.5%と利益率は高い企業だ。

nitori

検索ワード:ニトリ カチタス リフォーム 中古住宅再生事業

関連カテゴリー

M&A

M&A 最新記事

一覧

最新ニュース

一覧