イオンnews|米国NYベンチャー企業Boxedに出資/デジタルシフト加速化

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イオン(株)(千葉市美浜区、岡田元也社長)が、米国ニューヨークに拠点を置くITベンチャー企業「Boxed」社へ出資する。

Boxedは2013年に設立されたスタートアップ企業。CEOのChieh Huang(チェ・ファン)氏は37歳で台湾移民2世。モバイルで日用品を大量注文できるサービスを思い付いて、友人数人とBoxedを立ち上げた。

そして法人客から個人客までをターゲットにするオンラインに特化したホールセールビジネスを展開。急成長を遂げている。購入者はミレニアム世代が多い。高度に自動化された物流システムやAIを活用し、アルゴリズムによる高い顧客提案力を有している。

イオンは、出資によって2つのメリットが生まれる。
1つは、物流におけるパートナーシップ。Boxedの物流幹部を招聘して、イオン独自の専任チームを組成する。それによって、Boxedの物流ノウハウを習得できる。
もう1つが、データプラットフォーム(ビッグデータを活用したデータ分析・活用)におけるパートナーシップである。オンラインビジネスのデータ管理・活用、AI技術のノウハウを習得できる。

■Boxed概要
本社/米国ニューヨーク
設立/2013年8月
代表者/Chieh Huang(チェ・ファン)
従業員数/500(フルフィルメントセンター含む)
物流センター/4カ所(New Jersey、Las Vegas、Atlanta、Dallas)
主要事業/eコマースビジネス

イオンは2017年12月に、「2020年に向けたグループ中期経営方針」を発表し、グループ戦略のひとつとして「デジタルシフト」の加速化を挙げた。これまで店舗中心であった投資をIT・デジタル・物流に傾斜配分する「投資のシフト」も打ち出している。そして4月11日には、デジタル事業担当が新設され、齊藤岳彦執行役が就任した。イオンの改革スピードも加速化してきた。

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