イオン ウエルシアHDに過半出資し一体化を加速

イオンは14日、持分法適用関連会社のウエルシアホールディングス(HD)への出資比率を過半数に高め、現在の業務・資本提携を強化すると発表した。ウエルシアHDは同日、今月中に水野秀晴副社長が社長に昇格し、経営体制を刷新することを決定。さらに11月にイオンから副社長を受け入れる。

 

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イオンは経営資源を提供することでウエルシアの成長を支援する。ドラッグストアやコンビニエンスストアなどを中心に業態を越えた競争が激しくなる中、イオンはあらゆる業態を取り込むことで総合力を強化し、グループの成長につなげる。

 

イオンとウエルシアHDの関係は、2000年2月に当時のジャスコがウエルシア関東と業務・資本提携を締結したことに遡る。ウエルシア関東はウエルシアHDの中心的な企業で、イオンはウエルシアHDに29.4%(13年8月期末)を出資する筆頭株主。

 

そのウエルシア関東が存続会社となり、高田薬局、ウエルシア関西、ウエルシア京都を統合して、9月1日付で「ウエルシア薬局」を発足させる。さらに関西の事業基盤を強化するため、イオン連結子会社のタキヤとシミズ薬品をウエルシアHDに統合させることも今後検討する。

 

ウエルシアHDは業界に先駆けて、ドラッグストアと調剤薬局の併設や深夜営業、カウンセリング営業、介護を柱とするビジネスモデルを開発してきた。イオンとの関係も自主性や独立性を尊重し、一定の距離を保ってきたが、ドラッグストア業界を巡る競争環境の変化が激しいことから、イオンの経営資源を注入し、企業規模を拡大する戦略に舵を切る。

 

具体的な施策は次のとおり。

・薬剤師の採用・育成での協力
・戦略的物流網の構築と商品の共同調達
・商品開発
・食品などのラインロビング
・都市型小型業態の開発と展開
・カード、銀行、電子マネー「WAON」などイオンの金融事業の活用
・EコマースやCRM(カスタマー・リレーションシップ・マネジメント)の展開
・事業再編や組織再編の円滑な推進
・M&Aでの両社の連携 など

 

ウエルシアHDの13年8月期決算は、売上高3343億円(前年同期比14.0%増)、営業利益126億円(同9.7%増)、経常利益138億円(同12.4%増)、当期純利益76億円(同30.0%増)で、同期末の店舗数は874店舗(東北15店、関東513店、中部257店、近畿89店)。

 

中期目標として16年に売上高5000億円、経常利益率4.0%以上、店舗数1500店を掲げるが、これは「ドラッグストアチェーン国内首位」を目指すウエルシアHDにとっては必達目標、つまり通過点に過ぎない。さらなる成長戦略のために、イオンとの一体化を選んだわけだ。

 

2013年度の業界ランキングは、第1位マツモトキヨシHD、第2位サンドラッグ、第3位スギHD、第4位ツルハHD、第5位ココカラファイン。そしてウエルシアHDはその次の第6位だ。

 

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イオンがグループ内のドラッグストアチェーンを統合することで、業界再編が加速する可能性が飛躍的に高まったと言える。

 

検索キーワード: イオン ウエルシアホールディングス(HD) M&A

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