エブリイ展開のホーミイグループ、9月1日持ち株会社設立し「第6次産業化」推進

スーパーマーケット企業(株)エブリイ(本社・広島県福山市、岡﨑雅廣代表取締役社長)は、9月1日付で、ホールディングカンパニーを設立する。

名称は「株式会社エブリイホーミイホールディングス」。
代表取締役社長は岡崎雅博氏が就任予定。

 エブリイ① 岡崎社長

エブリイは5月22日のDailyニュースでも報じたが、13期連続増収、6期連続増益を果たす絶好調企業。
さらに鮮度を重視する施策で「鮮Do!壱番館」という新しいフォーマットを開発。今期は新店を6店計画する。

エブリイ②西阿知店

そのスーパーマーケットのエブリイが属するのがホーミイグループ。
ホーミイグループには、ほかに(株)ヨシケイ福山(夕食材料宅配事業)、(株)ホーミイダイニング(外食事業・給食事業)、(株)けんこう応援団(商品企画・販売事業)などがある。
普段の食を内食、中食、外食のトータルで提供する企業集団だ。

ホーミイグループは、先代社長の故・澤田嘉康氏が郊外にファミリーレストランをオープンしたのに端を発する。
1979年に、夕食材料宅配事業会社のヨシケイ福山を設立。
1988年には、ヨシケイ福山の安心安全商品開発チームを担う「けんこう応援団」事業会社を設立。
そして1989年にエブリイを創業し、スーパーマーケット事業に参入する。
しかし3店舗目を展開した翌年の1996年1月に澤田氏が急逝する。そして、本人いわく「スーパーマーケット経営まったく素人」の岡崎現社長が引き継ぎ、本年度のグループ年商600億円を視野に入れるまでに拡張させた。

そして今回のホールディング化。

グループの経営資源の一本化と仕入れ・調達力の強化が狙いだ。

 

スーパーマーケット、宅配、外食と食の多チャネルをもつ同グループでは、今後、産地や農業生産者との取り組みを深め、「第6次産業化」を後押ししたい考えだ。
たとえば、野菜のA品からB品までを仕入れるなどして、農家への総支払額を増やしたいとする。

またそのために農業生産法人、加工会社の設立も計画している。
さらにホールディング化は、多様な人材の確保にもつながる。

 

ちなみに、第6次産業とは、農業や水産業などの第1次産業が食品加工・流通販売にも業務展開する経営形態を表す言葉で、農業経済学者の今村奈良臣が提唱した。このような経営の多角化を第6次産業化ともいう。

 

ホールディング化以降の体制は下記の通り。

 everyhomey

 ◍グループ事業会社の概要
■(株)エブリイ
代表者 :代表取締役社長 岡崎雅博
事業内容:スーパーマーケット事業

■(株)ホーミイダイニング
代表者 :代表取締役社長 岡崎雅博
事業内容:外食・給食事業

■(株)すまいるエブリイ
代表者 :代表取締役社長 岡崎和江
事業内容:障害者就労支援事業

■(株)ヨシケイ福山
代表者 :代表取締役社長 住吉正光
事業内容:夕食材料宅配業

■(株)イーシステム
代表者 :岡崎浩樹
事業内容:システム開発・サポート事業

 

検索キーワード : エブリイ ホーミイ  ホールディング

 

 

 

 

 

関連カテゴリー

組織 最新記事

一覧

最新ニュース

一覧