イトーヨーカ堂・戸井和久社長電撃辞任、亀井淳前社長復帰!

㈱イトーヨーカ堂の社長が電撃交代した。

 

今日8日開催された臨時取締役会及び株主総会において、2016年1月8日付で、代表取締役社長の異動を行うことが決議された。
代表取締役社長最高執行責任者COOには亀井淳氏(71歳)が復活。現(株)モール・エスシー開発取締役会長で、前イトーヨーカ堂社長・現顧問。亀井氏はモール・エスシー開発取締役会長を兼務したままでの就任となる。

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戸井和久前社長は、社長付でとどまる。

戸井氏(61歳)は、2014年5月15日付で代表取締役社長最高執行責任者COOに就任したがわずか、2年足らずでの交代となった。

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7日に発表された2015年3月~11月期の連結決算で、イトーヨーカ堂の営業利益は同期としては過去最大の144億円の赤字。戸井氏はその業績不振の「責任をとりたい」と、セブン&アイ・ホールディングスの鈴木敏文会長(83歳)に、辞任を申し出たとされる。

結果として、1月8日現在の取締役構成は以下となった。
代表取締役会長 最高経営責任者(CEO)    鈴木 敏文
代表取締役社長 最高執行責任者(COO)    亀井 淳
取締役 専務執行役員    田中 吉寛
取締役 常務執行役員    青木 繁忠
取締役    後藤 克弘

それにしてもこの時期の社長交代劇は異例なことだ。
この異例の辞任の理由は、第1に第3四半期にして144億円の過去最大の赤字だったことだが、第2はまったくの予測だが、おそらく12月の営業成績がことのほか悪かったのだろう。その結果、セブン&アイ・ホールディングス全体の連結決算に、それが影響を及ぼすことになるのだろう。

それにしてもこれでまた、「総合スーパー」業態の混迷が喧伝されるに違いない。そして昨年冒頭に鈴木敏文会長が「チェーンストアのあり方を全面的に見直す」と宣言したその全面的見直しが、少なくともイトーヨーカ堂ではできなかったことを物語る。

亀井氏の復帰は、失礼ながら苦肉の策としか言いようがない。

 

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