4月総合スーパー統計|売上高1兆620億円▲1.2%/婦人衣料▲7.3%と低迷
日本チェーンストア協会から「チェーンストア販売統計4月度速報」が発表された。この協会の加盟社には総合スーパー業態を運営する企業が多いことから、商人舎ではこの統計を総合スーパーの大まかな動向を見る指標としている。
4月の加盟企業数56社、1万0065店舗。企業数は3月と変わらないが、店舗数は1カ月で20店舗増えている。また前年同月からは674店舗増加した。
4月の総販売額は1兆0620億1429万円で、前年を1.2%下回った。
食料品は▲1.4%。惣菜だけが0.1%となんとか前年をクリアしたが、それ以外は前年割れ。農産品は相場安の影響で▲3.3%と苦戦。水産品も、まぐろ・たこ・あじ・さば・いか・貝類などが不調で▲3.0%だ。
衣料品は▲2.7%。紳士・婦人衣料が前年に届かなかった。とくに婦人衣料は7.3%減と落ち込んだ。シャツ、ブラウス、カーディガン、7分袖チュニック、Tシャツなどは好調だったが、フォーマル、ジャケット、コート、パンツなどの動きが鈍かった。
住関品は▲1.0%。家具・インテリアは、収納用品、マットレス、寝具セット、敷パッド、カーテンなど新生活需要が活発で2.7%増収した。また医薬・化粧品は0.8%増。苦戦したのは、家電製品で▲9.3%。エアコン・扇風機など季節商材は売上げを伸ばしたが、冷蔵庫や洗濯機など白物家電の動きが鈍かった。
4月の部門別の売上高(売上構成比)と、店舗調整後の前年同月比は以下の通り。
食料品 6804億3985万円(64.1%)▲1.4%
・農産品 955億1449万円 (9.0%) ▲2.3%
・畜産品 801億0810万円 (7.5%) ▲3.3%
・水産品 616億7686万円 (5.8%) ▲3.0%
・惣 菜 829億5313万円 (7.8%) +0.1%
・その他食品 3601億8727万円 (33.9%) ▲1.2%
衣料品 890億4902万円 (8.4%) ▲2.7%
・紳士衣料 167億5772万円 (1.6%) ▲2.8%
・婦人衣料 242億2140万円 (2.3%) ▲7.3%
・その他の衣料・洋品 480億6990円(4.5%)▲0.1%
住関品 2233億1084万円 (21.0%)▲1.0%
・日用雑貨品 817億3102万円 (7.7%) ▲3.4%
・医薬・化粧品 300億7541万円 (2.8%) +0.8%
・家具・インテリア 683億6085万円(6.4%)+2.7%
・家電製品 77億9880万円 (0.7%) ▲9.3%
・その他商品 353億4476万円 (3.3%) ▲1.6%
サービス 27億4645万円 (0.3%)▲4.0%
その他 664億6813万円 (6.3%) +2.2%