4月商業動態統計|販売額39兆円4.6%増/卸売業6.1%増・小売業1.6%増

4月度の商業動態統計速報が経済産業省から発表された。

「卸売業」と「小売業」を合わせた商業販売額は38兆7090億円で、前年比4.6%増だった。季節調整済みでは2.7%増。

卸売業の販売額は、26兆7080億円で6.1%プラス。季節調整済みは2.6%の増加。各種商品、農畜産物・水産物、食料・飲料、鉱物・金属材料、機械器具、医薬品・化粧品すべてが前年超えとなった。

そのなかで、大規模卸売店の販売額は9兆3169億円で2.2%プラス。繊維品28.0%など5業種が増収。一方で、その他の輸送用機械器具▲32.0%をはじめ3業種が前年割れ。

小売業の販売額は12兆0010億円の1.6%増。季節調整済みでは1.4%増。商品別に見ると燃料小売業11.2%をはじめ、6業種が前年をクリアしたが、織物・衣服・身の回り品▲0.5%など3業種は前年を下回った。

業態別に見てみよう。百貨店とスーパーは既存店の伸び率も発表されている。

[百貨店]
全店売上高5005億円で0.2%増(1.5%増:既存店以下同じ)。季節調整済みは1.8%増。
百貨店主力の衣料品は▲0.4%(0.6%)。身の回り品は3.3%増だったが、紳士服・用品と婦人・子ども服・用品は減少した。飲食料品は▲3.7%(▲1.9%)、その他は好調で4.6%増(5.7%増)。

[スーパー] 〈総合スーパーと大手食品スーパーマーケット〉
全店売上高1兆0556億円で▲0.3%(▲1.8%)。季節調整済みは1.1%増。
衣料品は▲4.0%(▲3.3%)。主力部門の飲食料品は0.1%増(▲1.6%)。その他は0.1%増(▲1.7%)。

[コンビニエンスストア]
売上高の合計は9721億円で2.2%の増加。
商品販売額合計は9216億円でプラス2.3%。内訳は、ファストフードおよび日配食品3.5%増、加工食品1.8%増、非食品1.3%増。サービスは▲0.2%と前年を下回った。店舗数は0.3%増えて5万6401店。

[家電大型専門店]
全店販売額は、3342億円で0.8%プラス。
通信家電8.1%をはじめ5カテゴリーが前年クリア。情報家電だけが▲6.6%と落ち込んだ。店舗数は2532店で1.7%増えた。

[ドラッグストア]
全店販売額は5334億円で7.7%アップ。
9カテゴリーすべてプラス。とくに伸び率が高く、二桁増だったのはビューティーケア11.5%増と食品10.3%増。店舗数は4.7%増加し、1万5275店舗。

[ホームセンター]
販売額は、全店で2975億円で0.5%増。
園芸・エクステリア3.6%など4カテゴリーが増収。オフィス・カルチャー▲4.6%など5種は低迷した。店舗数は1.0%増加し、4324店舗となった。

売上高前年比伸び率順に並べると以下の通り。

ドラッグストア +7.7%
コンビニエンスストア +2.2%
家電大型専門店 +0.8%
ホームセンター +0.5%
百貨店 +0.2%
スーパーマーケット ▲0.3%

4月はドラッグストアが高い伸び率。コンビニエンスストアがそれに続く。家電大型専門店、ホームセンター、百貨店もなんとか前年超え。スーパーマーケットだけが前年割れとなった。4月のスーパーマーケット業態は深刻なほどの落ち込みだった。

>[4月商業統計]経済産業省ホームページ

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