5月総合スーパー統計|全部門低調で売上高2.3%減/婦人・紳士衣料二桁減

日本チェーンストア協会から「チェーンストア販売統計5月度速報」が発表された。この協会の加盟社には総合スーパー業態を運営する企業が多いことから、商人舎ではこの統計を総合スーパーの大まかな動向を見る指標としている。

5月の加盟企業数56社、1万0123店舗。企業数は4月と変わらないが、店舗数は1カ月で58店舗増えている。また前年同月からは689店舗増加した。

5月の総販売額は1兆0670億1897万円で、前年を2.3%下回った。

食料品は1.2%減だった。生鮮も惣菜もすべて前年割れだ。農産品は相場安の影響を受けて、苦戦し、▲2.3%。トマト、キノコ類、カット野菜などは好調だったが、じゃがいも、たまねぎ、キャベツなどが振るわなかった。畜産・水産・惣菜も前年に届かなかった。

衣料品は8.3%減と大幅なダウン。婦人衣料は▲11.8%、紳士衣料は▲11.3%とどちらも二桁減、その他の衣料・用品が▲5.5%。紳士衣料はドレスシャツ、ニットシャツなどは好調だったが、スーツ、ジャケット、スラックスなどの動きが鈍かった。また婦人衣料は、マニッシュスーツ、麻製セーターは売上げを伸ばしたが、フォーマルウェア、スカート、Tシャツなどが不調に終わった。

住関品は3.5%減。整理収納用品、羽毛肌掛布団、ダウンケットなどが好調で、家具・インテリアは、1.8%前年を上回った。また医薬・化粧品もなんとか0.4%プラス。苦戦したのは、家電製品で、▲10.5%と二桁減。エアコン・扇風機など季節商材は売上げを伸ばしたが、冷蔵庫や洗濯機など白物家電の動きが鈍かった。また、日用雑貨品も▲8.9%と苦戦。ランドセル、トイレ・バス用品などは好調だったが、ステンレスボトル、タオルなどは低迷だった。

5月の部門別の売上高(売上構成比)と、店舗調整後の前年同月比は以下の通り。

食料品 6986億5982万円(65.5%)     ▲1.2%
・農産品   985億4469万円 (9.2%)        ▲2.3%
・畜産品   833億7165万円 (7.8%)        ▲0.2%
・水産品   628億0009万円 (5.9%)        ▲0.6%
・惣 菜   859億6772万円 (8.1%)        ▲0.5%
・その他食品 3679億7567万円 (34.5%)      ▲1.4%
衣料品      869億8398万円 (8.2%)▲8.3%
・紳士衣料  161億4996万円 (1.5%)      ▲11.3%
・婦人衣料  161億4996万円 (2.3%)      ▲11.8%
・その他の衣料・洋品 465億6424円(4.4%)▲5.1%
住関品 2143億1823万円 (20.1%)     ▲3.5%
・日用雑貨品 811億2942万円 (7.6%)      ▲8.9%
・医薬・化粧品 310億7412万円 (2.9%)       +0.4%
・家具・インテリア 606億3532万円(5.7%)  +1.8%
・家電製品  72億3247万円 (0.7%)          ▲10.5%
・その他商品 342億4690万円 (3.2%)          ▲0.1%
サービス  26億0211万円 (0.2%)        ▲1.4%
その他  664億5483万円 (6.0%)         ▲1.8%

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