5月外食産業統計|売上高0.4%と21カ月連続増も客数は1.0%減

一般社団法人日本フードサービス協会(JF)が、5月の外食産業市場動向調査を発表した。

フードサービスを業態別に集計した本調査は、新店を含めた全店を対象にしている。5月末時点で、調査対象企業数は204社、店舗数3万7232店。4月に比べて企業数は3社減少したが、店舗数は389店増加した。

5月の客数は1.0%減。ゴールデンウイークの休日が土曜日と重なったこと、雨の日が多かったこと、それに加え「ハレの日」以外の節約傾向から、連休明けの客足が減少したことが理由だ。一方で、高付加価値メニューが堅調に推移したことと、価格改定効果で客単価は1.4%増加した。その結果、売上高は0.4%増とわずかながら前年を上回り、21カ月連続となった。

売上高を伸び率順に並べるとディナーレストラン1.9%、ファストフード1.8%、その他2.2%。一方、ファミリーレストラン▲1.4%、喫茶▲1.7%、パブ・ビアホール▲2.0%、居酒屋▲3.7%は前年割れだ。

業態別では、ファミリーレストランの「中華」がキャンペーンによる集客効果で5.2%増と好調だ。「焼き肉」は18カ月連続で前年をクリアしているが、5月は1.7%とやや伸び率は鈍化した。またファストフードの洋風が売上高4.1%と伸長した。これはマクドナルドが5月9日から実施した「食べて投票!あなたが選ぶレギュラー争奪オーディション」効果だ。人気投票でレギュラーメニューにするハンバーガーを決定する消費者参加型のキャンペーンが話題を呼んだ。

>外食市場5月の動向

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