8月の既存店はSM1.8%増、総合スーパー2.0%増で小売り4業態全勝

スーパーマーケットの8月度販売統計調査の結果が発表された。日本スーパーマーケット協会(JSA)、オール日本スーパーマーケット協会(AJS)、新日本スーパーマーケット協会(NSAJ)の合同調査で、今月はJSAが発表を担当。集計企業数は275社、総店舗数は7434店舗。

8月の概況詳細は以下の通り。
総売上高 9167億7525万円 既存店前年同月比プラス1.8%
 食品合計 8095億4200万円 プラス2.1%
  生鮮3部門合計 3006億2351万円 プラス2.8%
   青果 1270億8679万円 プラス5.6%
   水産 787億6620万円 プラス0.6%
   畜産 947億7052万円 プラス1.2%
  惣菜 938億6786万円 プラス3.9%
  日配 1719億3286万円 プラス1.8%
  一般食品 2431億1777万円 プラス0.7%
 非食品 749億3751万円 プラス0.3%
 その他322億9574万円 マイナス0.8%

天候の消費に対する影響や、生鮮食品の相場問題、消費の盛り上がり、あるいは低迷が実によくわかる。

日本スーパーマーケット協会の江口法生事務局長。201509-eguchi

「8月前半は暑く、季節商材を中心に非常によく売れた。お盆に入ってからも、おもてなしメニューやごちそう商材などといったものが好調だった。その後、雨の影響を受け、お盆以降は急に気温下がったことで、売れ筋が季節商材からホットメニュー系に移行した」

「スーパーマーケット全体の売上げは5カ月連続で既存店昨比をクリアしている。一昨年の消費増税の影響もあったが、4月以降は順調に売上げ回復している。非食品も3カ月ぶりにプラスに転じ、主要項目すべてプラスとなった」

「商品別の概況だが、野菜の相場が非常に高かったことから、農産は大幅に売上げを確保した。惣菜に関しても引き続き好調に推移。各社惣菜に力を入れており、簡便商材のニーズが高まっていることが近年の流れといえる」

「生鮮3部門の数字を調べたところ、平成25年7月以降、26カ月連続で既存店クリアしている。ここ2~3年のスーパーマーケットの好調は、最大の武器である生鮮食品の好調、そして惣菜の伸長が大きな要因となっている」

これは鋭い分析。家庭の内食提供業であるスーパーマーケットの好調要因が、数字となって表れている。

次は、日本チェーストア協会発表のチェーンストア販売統計月報。集計企業数は59社、総店舗数は9392店舗。加盟企業には総合スーパーが多く、売上げ構成の65.8%は食料品が占めているが、総合スーパーの動向として読み解いてかまわない。

8月のチェーンストア部門別販売概況はこちら。

総販売額 1兆1283億3836万円 既存店前年同月比プラス2.0%
 食料品 7428億5847万円 プラス2.7%
  農産品 1079億5726万円 プラス6.9%
  畜産品 821億0440万円 プラス2.0%
  水産品 660億0463万円 プラス1.0%
  惣菜 914億7419万円 7.1%
  その他食品 3953億1799万円 1.0%
 衣料品 922億0441万円 プラス3.9%
  紳士衣料 155億6823万円 プラス4.4%
  婦人衣料 277億5002万円 プラス4.3%
  その他の衣料・洋品 488億8616万円 プラス3.5%
 住関品 2254億6783万円 プラス1.7%
  日用雑貨品 911億9339万円 プラス2.5%
  医薬・化粧品 369億0936万円 マイナス0.9%
  家具・インテリア 464億7412万円 プラス2.9%
  家電製品 118億9176万円 プラス4.4%
  その他商品 389億9920万円 プラマイ0%

ほぼすべての項目で大幅プラスをたたき出した。一番の要因として挙げられるのはやはり、猛暑日が続いたことにより、季節商材が非常によく動いたこと。

食料品は、猛暑の影響で不作となり、相場が上がってしまった夏野菜が多くみられた。特にきゅうりやトウモロコシは不調だった。惣菜では猛暑時、家庭で敬遠されがちな揚げ物が好調。和・洋・中いずれもよく売れ、米飯や寿司の動きも良かった。

衣料品では8月にも関わらず、半袖カッターシャツ、ポロシャツ、浴衣、水着などの夏物衣料が好調だった。一方で8月後半は秋物も動いた。アパレルは8月頃から秋物衣料の展開が始まっている。後半の急激な気温低下により、秋物への関心が一気に高まったことだろう。

また住関品でも同様にステンレスボトル、制汗剤、日焼け止め、タオルケット、敷パッド、井草など夏関連の商品が好調。さらにお盆の帰省時に祖父母にランドセルや学習机・椅子を買ってもらう家庭も多く、これらの商品も堅調に推移した。


8月の小売業態別販売動向の結果をまとめると、
百貨店が既存店昨対プラス2.7%、
総合スーパーがプラス2.0%、
スーパーマーケットがプラス1.8%、
コンビニがプラス1.7%と、
奇しくも店舗規模の大きい順に並んだ。

今年の8月は「猛暑」から一気に「秋」に突入した。つまり夏物も秋物も売れたということ。すると、季節商材に強い百貨店や総合スーパーは俄然、元気になる。

変化への対応が一番できているはずのコンビニが一番伸びていない。いまだに不思議な現象が続いている。9月のシルバーウィーク商戦は各業態どのような結果に終わったのか。来月の動向もおおいに楽しみではある。

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