【1月外食産業】売上高は5.3%増、ファストフード洋風は16.6%アップと回復!

一般社団法人日本フードサービス協会(JF)が1月の外食産業市場動向調査を発表した。この調査は新規店も含めた「全店データ」を 業界全体及び業態別に集計した結果を報告している。食品小売業の水先案内人の役目を果たしている外食産業の2016年幕開けを見てみよう。

1月は、前半の暖冬傾向により売上げが好調で前年比5.3%のプラスとなり、後半の悪天候をカバーすることができた。下記参考資料をみると、東京都、大阪府ともに雨の日が少なく平均気温が高いことがわかる。また休日日数も1日多い。

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 (表はすべて(社)日本フードサービス協会・外食産業市場動向調査より)

業態別概況

<ファストフード業態>
全体売上高はプラス9.6%と大きく前年同月比を上回った。
洋風――売上高はプラス16.6%と二桁の伸び。異物混入問題の回復と新商品が好調だったことが要因。
和風――定食メニューが好調で、売上高プラス2.5%となり3カ月ぶりに前年を上回った。
麺類――単価高めの新商品が好調で6.9%のプラス。
持ち帰り米飯・回転寿司――客単価が4.6%プラスとなり、他のマイナスをカバーして売上高0.7%増。
その他――売上高6.4%、客単価も7.2%のプラスとなり好調。暖冬を追い風に「アイスクリーム」が売上げを伸ばし、「カレー」も順調だった。

<ファミリーレストラン業態>
全体売上高はプラス2.9%となり33カ月連続で前年同月比を上回った。店舗数、客数、客単価全てプラスとなり堅調に推移している。
洋風――売上高プラス1.4%。商品単価を低めに抑えた店が売上げを伸ばした。
和風――年始需要が多く売上高は6.0%プラスと好調。
中華――店舗数、客数がマイナスだったが、商品単価高めのフェアが好調で、売上高は0.7%アップとなった。
焼き肉――売上高7.0%増と相変わらずプラスを維持。成人式などのイベントキャンペーンが奏功したようだ。

<パブ・居酒屋業態>
パブ・ビアホール――暖冬だった前半が好調で売上高2.1%のプラスとなった。
居酒屋――新年会需要もあって既存店は健闘したが、売上高は▲7.7%。店舗数が▲9.6%と大幅に削減され、客数▲6.7%、客単価も▲1.0%となり低迷が続いている。

<ディナーレストラン業態>
正月需要が好調で売上高6.9%プラスとなり、23カ月連続で前年を上回った。店舗数5.5%、客数5.7%、客単価1.1%とすべてプラス。

<喫茶業態>
売上高1.5%プラス。店舗数0.5%、客数0.3%、客単価1.2%と僅かながらすべてプラスとなった。新作ドリンクやフードメニューとの併売促進が客単価をアップした。

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1月の外食産業のプラス要因は、暖冬傾向と異物混入問題からの回復。ファストフード洋風の売上げがようやく戻ってきた。また、正月や新年会、成人式などの1月ならではのイベントキャンペーンも成果をあげた。

 
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