【12月商業動態統計】小売業0.6%増で、ドラッグ&コンビニ好調

経済産業省から12月の商業動態統計速報と2016年の通算結果が発表された。

まず12月の速報から。
「卸売業」と「小売業」を合わせた商業販売額は41兆2870億円で、前年同月比▲1.5%。季節調整済みでは▲1.7%となった。

卸売業の販売額は、27兆8540億円で▲2.5%となり、季節調整済みは▲0.4%。その中で大規模卸売店の販売額は9兆4991億円、昨年同月比▲2.2%。

小売業の結果
販売額は13兆4330億円で0.6%増。季節調整済みでは▲1.7%。増収だったのは、自動車、飲食料品、燃料、無店舗、医薬品・化粧品の5項目。一方、マイナスとなったのは、機械器具、織物・衣服・身の回り品、各種商品(百貨店など)、その他の4項目。

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 (経済産業省大臣官房調査統計グループ編商業動態統計月報より)

小売業を業態別に見ると下記のとおり。

【百貨店】全店売上高7625億円で▲2.6%(既存店は▲2.0%)。季節調整済みは+0.4%。
衣料品 ▲3.7%(既存店▲3.1%)主力の衣料品は紳士服▲5.0をはじめ、すべてマイナス。
飲食料品 ▲2.6%(既存店▲2.0%)。
その他 ▲0.8%(既存店▲0.1%)すべてのカテゴリーでマイナスとなり、とくに家庭用電気機械器具は▲13.7%と二桁減。

【スーパー】(総合スーパーと大手食品スーパー)全店売上高1兆3050億円で▲0.4%(既存店は▲0.9%)。季節調整済みは▲3.5%の低下。
衣料品 ▲7.8%(既存店▲7.3%)。身の回り品の▲10.2%をはじめすべてのカテゴリーで減となり不調。
飲食料品 +1.3%(既存店+0.5%)。主力の飲食料品はプラスとなり好調。
その他 ▲2.7%(既存店▲3.0%)。家具▲19.2%、家庭用品▲9.7%、家庭用電気機械器具▲6.3%と不調だが、唯一食堂・喫茶は7.5%のプラスを維持。

【コンビニエンスストア】売上高の合計は1兆0075億円で+3.7%
内訳は商品販売額合計で9471億円で+3.7%。
ファストフード及び日配食品+5.0%、加工食品+3.1%、非食品+2.7%と、すべてがプラス。
またサービスも+3.4%と好調だった。

【家電大型専門店】全店販売額は、4507億円で▲1.5%
生活家電0.9%、通信家電0.1%のプラス。
AV家電、情報家電、カメラ類、その他の4項目はマイナスだった。

【ドラッグストア】全店販売額は5225億円で、+4.5%
食品8.9%、家庭用品・日用消耗品・ペット用品5.3%をはじめ8項目でプラスと好調。
唯一マイナスだったのが、調剤医薬品▲4.1%だった。

【ホームセンター】販売額は、全店で3319億円、前年同月比▲1.7%
園芸・エクステリア0.3%、ペット・ペット用品0.3%、その他4.4%とそれぞれプラス。
他はインテリア▲7.4%、電気▲5.9%をはじめ6項目でマイナスとなった。

2016年12月の小売業の業態別の前年同月比をプラスの高い順に並べてみると、
ドラッグストア+4.5%
コンビニエンスストア+3.7%
スーパー▲0.4%
家電大型専門店▲1.5
ホームセンター▲1.7%
百貨店▲2.6%。


最後に2016年1年間の販売額は、442兆2260億円、前年比▲3.9%
卸売業は302兆3720億円、▲5.4%
小売業は139兆8550億円、▲0.6%となり共にマイナス。

小売業の中の業態別では、
ドラッグストア 5兆6725億円 +5.8%
コンビニエンスストア 11兆4456億円 +4.1%
スーパー 12兆9971億円 +1.1%
ホームセンター 3兆3090億円 +0.2%
家電大型専門店 4兆1830億円 ▲1.5%
百貨店 6兆5976億円 ▲3.3%

2016年は、ドラッグストア、コンビニエンスストアが好調で、スーパーがそこそこの年だった。

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