【1月総合スーパー】短期正月商戦と天候不順により既存店▲1.6

日本チェーンストア協会の「チェーンストア販売統計1月度速報」。チェーンストア協会加盟企業の売上高の多くが総合スーパー業態を運営する企業が占めている。したがって商人舎では、いまのところ、この統計から総合スーパーの大まかな販売動向を読み取ることにしている。

1月の調査対象企業は57社、9481店で前年同月より97店増加している。その結果、協会加盟企業の総売場面積は2531万㎡となり、対前年同月比で99.9%となった。店舗数は97店増えているのに、総面積はマイナス0.1%。つまり、1店当たり平均売場面積が減っていることになる。比較的大型の店が閉鎖され、小型の店が増えている。もしくは大型店を展開する企業が不調で閉店し、小型店を展開する企業が好調だということ。これは先月から継続している現象。
売場1㎡当りの売上高は4万3698円(前年同月比98.6%)でこちらもマイナス。

1月の総販売額は1兆1063億9719万円。前年同月比でマイナス1.5%、既存店前年比マイナス1.6%。回復傾向を示すことなく12月に引き続いて、マイナスの継続となってしまった。

部門別の売上高、売上構成比、対前年比(店舗調整後)の数値は下記のとおり。

1)食料品 7149億8779万円(64.6%) プラス0.2%
  a)農産品 1010億3911万円(9.1%) プラス4.6%
  b)畜産品 881億2109万円(8.0%) プラス0.1%
  c)水産品 685億9057万円(6.2%) マイナス3.7%
  d)惣菜    840億8034万円(7.6% )プラス0.3%
  e)その他食品 3731億5668万円(33.7%) マイナス0.6%

2)衣料品 964億8637万円(8.7%) マイナス9.1%
  a)紳士衣料 210億2305万円(1.9%) マイナス9.6%
  b)婦人衣料 282億4640万円(2.6%) マイナス9.2%
  c)その他の衣料・洋品 472億1692円(4.3%) マイナス8.9%

3)住関品 2220億9257万円(20.1%) マイナス3.2%
  a)日用雑貨品 898億9652万円(8.1%) マイナス5%
  b)医薬・化粧品 330億9795万円(3.0%) マイナス1%
  c)家具・インテリア 555億8142万円(5.0%) プラス0.6%
  d)家電製品 100億7849万円(0.9%) マイナス8.5%
  e)その他商品 334億3819万円(3.0%) マイナス4.6%
4)サービス 26億7129万円(0.2%) マイナス17.9%
5)
その他 7015917万円(6.3%) マイナス0.3%

1月は、食料品は野菜の相場高もあって、農産品が好調に推移した。畜産、惣菜も堅調だった。これは総合スーパーの食品が好調だったことを示し、同時に協会加盟の大手食品スーパーマーケット企業が好調だったことも表している。ただし水産はいずれも苦戦中。衣料品、住関品は天候不順の影響もあって、伸び悩んだ。ここには総合スーパーの特徴が現れた。家具・インテリアの健闘はニトリの奮闘だと考えられる。

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