1月主要4小売業態まとめ|食品スーパー・コンビニの「明」と総合スーパー・百貨店の「暗」

主要小売業態別の1月度営業統計が出そろった。あらためて既存店前年同月比の業績をまとめておこう。

食品スーパー プラス0.3%
コンビニエンスストア プラス0.1%
百貨店 マイナス1.2%
総合スーパー マイナス1.6%

食品スーパーの総売上高は、0.3%増でわずかながらプラスを継続した。生鮮3部門と一般食品で微増した。ただ、元日が日曜で正月商戦が短かく、きびしい初売りとなった。

コンビニエンスストアの店舗売上高は、既存店ベースでプラス0.1%。これで4カ月連続のプラスとなった。店内調理のカウンター商材や、調理麺、調理パン、惣菜が好調だった。またホット商品やホット飲料も売上げが伸びた。

対照的なのが百貨店の売上高。前年同月比は既存店ベースで▲1.2%。とくに食品は▲1.0%で、11カ月連続のマイナスとなってしまった。かつて百貨店の売上げを支えていたデパ地下の食品売場が、勢いを失っているのか。

総合スーパーの総販売額は、前年同月比で既存店ベース▲1.6%。12月に引き続きマイナス計上となった。ただ、食品部門はプラス0.2%で、他部門がすべてマイナスだったことと比べると、多少ではあるが回復の兆しは見える。

百貨店の食品はマイナスなのに、総合スーパーの食品部門はプラス。この結果には多少の違和感も覚える。

各業態プラスマイナスの数字に大差はないが、食品スーパーとコンビニはプラスで幸先の良いスタート。百貨店と総合スーパーはマイナス発進となった。比較的小型の日常的な店がプラスで、大型の非日常狙いの店がマイナス。

とくに百貨店は、インバウンド需要の春節効果がプラスされているにも関わらずの減収で、それ以外は全体に相当深刻な滑り出しだったのだろう。だから百貨店だけが食品の前年比がマイナスとなった。

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