7月SC統計|既存店売上高0.6%増と5カ月連続前年クリア

7月の「ショッピングセンター(SC)販売統計調査」が、一般社団法人日本ショッピングセンター協会から発表された。サンプル数は505施設。

既存店売上高は5693億1149万円で前年同月比0.6%増と、5カ月連続でプラスとなった。

7月は、夏のセールを6月に前倒したことで需要先取りとなり、婦人衣料を中心に中旬以降やや苦戦した。駅ビルや衣料品の比率が高い施設は不調だったが、高架下や地下街は比較的好調に推移し、全体では前年を上回った。

テナントは4555億4100万円の0.8%増で、5カ月連続でプラスとなった。飲食、サービス、雑貨が好調で、4月、5月と改善が見られた婦人衣料は、再び不振。
一方、キーテナントは1137億7048万円で▲0.2%。8カ月連続でマイナスが続く。6月は好調だった生鮮食品も、7月は好不調が店舗によって分かれた。


(表・グラフはSC販売統計調査報告より 以下同じ)

立地別・構成別の売上げ伸長率を見ると、好調が続いていた中心地域がマイナスとなった。衣料品の比率が高い店舗が苦戦して、大都市地域は2月以来5カ月ぶりに前年を下回った(表-1参照)。

立地別・地域別で見ると、プラスとなったのは東北、関東、中部、四国の4地域。日照時間の多かった北日本や太平洋側だ。一方、マイナスは北海道、北陸、近畿、四国、九州・沖縄。九州は豪雨の影響を受け、そのほかの地域も降雨量が多く、天候に左右された結果となった(表-2参照)。

都市規模別・地域別では、政令指定都市は0.2%。
プラスだったのは5都市で、仙台市6.1%、川崎市2.7%、福岡市2.5%、千葉市1.9%、東京区部1.4%。一方、マイナスは名古屋市▲3.3%、札幌市▲1.7%、北九州市▲1.7%、広島市▲1.6%、京都市▲1.5%、大阪市▲1.1%、神戸市▲0.9%、横浜市▲0.7%の8都市だった。

その他の地域(政令都市を含まない地域)は0.8%。
前年を上回ったのは北海道5.9%、中国2.8%、東北2.6%、中部1.8%、関東0.8%、近畿0.8%の6地域。四国▲3.4%、九州・沖縄▲2.3%、北陸▲0.9%の3地域は前年を下回った。

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