7月商業動態統計|家電大型店・ドラッグストア好調で小売業販売額1.9%増

7月度の商業動態統計速報が経済産業省から発表された。この統計は、卸売業、小売業、そして業態別、商品カテゴリー別の増減率を報告する。「卸売業」と「小売業」を合わせた7月の商業販売額は37兆9990億円で、前年同月比2.7%増。季節調整済みでは▲0.4%だった。

卸売業の販売額は、25兆7680億円で3.1%増、季節調整済みは▲0.6%。その中で大規模卸売店の販売額は8兆5295億円で、昨年同月比5.0%のプラスだった。

小売業の販売額は12兆2310億円で1.9%増、季節調整済みでは1.1%の増加。
各種商業(百貨店など)以外はすべてプラス。自動車6.6%、医薬品・化粧品5.0%などが好調に推移した。
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(経済産業省大臣官房調査統計グループ編商業動態統計月報より)

小売業を業態別に見てみよう。
[百貨店]
全店売上高6010億円で▲2.5%(既存店▲1.3%)、季節調整済みは▲1.8%。
衣料品は▲4.9%(既存店▲3.6%)。婦人服、紳士服、身の回り品すべて不調に終わった。
飲食料品は▲3.1%(既存店▲2.2%)。
その他は2.3%増(既存店3.8%増)。家庭用電気機械器具▲4.2%などが前年割れ。その他の商品だけが4.4%増加した。

[スーパー] (総合スーパーと大手食品スーパーマーケット)
全店売上高1兆1169億円で1.1%増(既存店0.4%増)、季節調整済みは1.2%増。
衣料品は▲2.2%(既存店▲1.3%)と、相変わらずマイナス。
主力となった飲食料品は1.1%増(既存店0.2%増)と前年を上回った。
その他は2.8%増(既存店2.3%増)。家具▲6.1%、家庭用電気器具▲4.6%、家庭用品▲0.8%。その他商品4.4%、食堂・喫茶0.3%とそれぞれ増加した。
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[コンビニエンスストア]
売上高の合計は1兆0763億円で3.1%の増加。
内訳は商品販売額合計が1兆0194億円で2.9%増。ファストフードおよび日配食品、加工食品、非食品すべてが前年を上回った。またサービスも6.2%増と大きく伸長した。
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[家電大型専門店]
全店販売額は、4595億円で9.4%の伸び。
生活家電12.8%、情報家電10.2%、その他15.1%と二桁増。カメラ類も7.8%増で好調だった。マイナスだったのはAV家電と通信家電。
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[ドラッグストア]
全店販売額は5358億円で6.2%アップ。
食品9.1%、ビューティケア(化粧品・小物)7.3%と大きく伸長したほか、すべての商品分野でプラスだった。店舗数も5.2%増と大幅に増えている。
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[ホームセンター]
販売額は、全店で2910億円で▲0.9%。
プラスは、電気5.6%、家庭用品・日用品0.7%、その他2.5%。一方、園芸・エクステリアは大きく4.4%のマイナス。
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2017年7月の小売業の業態別の前年同月比率を高い順に並べてみると、
家電大型専門店 +9.4%。
ドラッグストア +6.2%。
コンビニエンスストア +3.1%。
スーパー +1.1%
ホームセンター ▲0.9%。
百貨店 ▲2.5%

7月は家電大型専門店が9.4%と二桁に迫る伸びを示した。ドラッグストアとコンビニは安定して売上げを伸ばしている。

検索ワード:経済産業省 商業動態統計調査 7月動向 小売業 家電大型専門店 ドラッグストア コンビニ

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