11月家計調査統計|消費支出1.7%は3カ月ぶり、食料・被服は2カ月ぶり増加

11月の2人以上世帯の「家計調査報告」速報が総務省統計局から発表された。2人以上の世帯の消費支出は27万7361円。前年同月比は実質1.7%増と、3カ月ぶりに増加した。前月に比べても2.1%の増加。名目では2.4%増だった。「実質」とは物価変動の影響を除いた値、「名目」とはそのままの値。

「住宅」「自動車等購入」「贈与金」「仕送り金」を除いた1世帯当たり支出は24万1783円。前年同月比で実質2.7%、前月比2.7%の増加だった。名目では3.4%増加。


(総務省統計局・家計調査資料に基づいて商人舎にて作成:以下同じ)

11月の消費支出で前年同月より減少したのは、住宅とその他。それ以外の食料、光熱・水道、家具・家事用品、被服及び履物、保健医療、交通・通信、教育、教養娯楽については支出が増加した。

次に、11月の消費支出に寄与した主な品目を見てみると、外食、教養娯楽用品、航空運賃が入っている。節約志向がゆるみ、家計に少し余裕があるとみえる。トマト、キャベツといった野菜の消費も多かった。

減少した項目は次の4項目。

食料費(7万1680円)の内訳。

11月は消費支出27万7361円のうち、食料は7万1680円でエンゲル係数は25.8%。10月は、28万2872円のうち、食料は7万2562円でエンゲル係数は25.6%。9月は、消費支出26万8802円のうち、食料の支出額は7万0735円で、エンゲル係数は26.3%となっている。

2人以上の勤労者世帯の実収入を見ると、1世帯当たり44万3186円。前年同月比では実質1.8%増で6カ月連続プラスとなった。消費支出は31万1164円で実質1.7%増と、2カ月連続で前年を上回っている。

>第1表  主要家計指標-二人以上の世帯
>第2表  1世帯当たり1か月間の収入と支出 -二人以上の世帯

*出典 家計調査結果(総務省統計局)
*上記の総務省の表は商人舎magazineのDATABASEにも掲載中。

検索ワード: 総務省統計局  11月  家計調査  二人以上世帯  勤労者世帯

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