1月主要4小売業態統計まとめ|雪で客数減だが百貨店以外はプラス

主要小売業態別の2018年1月売上高が出揃った。業態別既存店の業績をまとめておこう。

スーパーマーケット +0.9%
総合スーパー +0.6%
コンビニエンスストア +0.1%
百貨店 ▲1.2%

スーパーマーケットは、売上高0.9%増と2カ月連続でプラス。前年に比べて気温が低く、関東では22日に降雪もあり、客数に大きな影響が出た。店舗では、駐車場の除雪作業などが生じて、従業員にとっては厳しいオペレーションの月となった。一方で、低気温だったことで鍋物商材や防寒衣料などが好調。さらに青果の相場高もあり、前年を1.3ポイント上回った。

日本チェーンストア協会の統計はほぼ総合スーパーの動向を表すと見立てて、ここに比較するが、その総合スーパーの売上高は、0.6%増。食料品はプラス1.2%。その中で畜産品5.3%増と大きく売上げを伸ばした。農産品・水産品・惣菜・その他も前年クリアで好調に推移した。しかし衣料品は婦人・紳士ともに前年を下回り、全体でも▲0.2%と苦戦。住関品は、家具・インテリアが3.7%増、医薬・化粧品は2.5%増と堅調に推移。しかし、家電製品の10.0%二桁減が響いて、住関連全体では▲0.6%と前年を下回った。

コンビニ売上高は0.1%増と、8カ月ぶりのプラス。1月は降雪量が多く天候の影響を受け、既存店来店客数は2.8%減となった。23カ月連続してマイナスが続いている。しかし降雪や寒さから冷凍食品や日用品のまとめ買いが発生した。また野菜高騰の影響を受け、サラダ・カット野菜も好調に推移。カウンター商材や惣菜・調理麺などの中食は、天候に左右されずに売上げを伸ばしている。

百貨店は売上高マイナス1.2%と、2カ月連続で前年を下回った。1月は、前半は福袋や初売りなど冬のクリアランスが好調だった。しかし後半は大雪や寒波で客数に影響が出た。顧客別に見ると、94.5%を占める国内需要が2.6%減と苦戦したが、シェア5.5%の外国人売上高は31.6%増で過去最高となった。主要5品目は「雑貨」と「身のまわり品」が前年クリア。一方で「家庭用品」「衣料品」「食料品」はマイナス。生鮮食品に至っては46カ月マイナスが続いている。

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