3月SC統計|春物商材好調・花見客の飲食・土日祝1日増で売上高2.2%増

3月のショッピングセンター(SC)販売統計調査が一般社団法人日本ショッピングセンター協会から発表された。

既存店売上高は5669億1682万円で前年同月比2.2%プラスとなった。主な好調要因は3つ。第1に土日祝日合計が前年に比べて1日多かったこと。第2に気温が高かったために春物商材に動きが見られたこと。第3は、その気温の影響で早まった桜の開花により、花見目的の行楽客が来館者となって、その結果、飲食店が好調に推移したことだ。


(日本ショッピングセンター協会 販売統計調査より:以下同じ)

立地別・構成別売上伸長率を見ると、テナントは中心地域の大都市・中都市、周辺地域すべてが前年超え。とくに大都市はテナント・キーテナントとも4%超えと好調だった。一方で、中都市のキーテナントは、地方の百貨店が苦戦したことが影響して、4.2%前年を下回った。

[立地別・構成別 売上伸長率]

立地別・地域別では、9地域中、7地域がプラス。減少したのは北陸と四国。四国の中心地域が▲10.8%と二桁減なのは、キーテナントが不振だったためだ。また東北の中心地域が8.7%伸びているのは、昨年一部の店がリニューアルで閉店していたその反動によるもの。

[立地別・地域別 売上伸長率]

都市規模別・地域別では、13の政令指定都市が前年比3.2%増。大阪市7.0%、福岡市6.5%、仙台市6.0%を10都市がプラス。一方で、名古屋市と横浜市は前年割れとなった。

[政令指定都市]

*表に数字が入っていない部分は回答がなかったため。

政令都市を含まない9地域はトータルで1.5%増。中部2.6%増をはじめ、6地域が前年をクリア。一方、北陸▲1.6%など3都市が前年に届かなかった。全体的に見るとプラスマイナスの差は少なかったが、キーテナントにマイナスが並んでいる。

[その他の地域]

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