JR四国との提携1号店セブン-イレブンKiosk宇多津駅店オープン

セブン-イレブン・ジャパンとJR四国グループの四国キヨスク(株)は、業務提携によるキオスク改装の第1号店「セブン-イレブンKiosk宇多津店」を8月7日にオープンさせた。

■第1号店の店舗概要

①店名セブン-イレブンKiosk宇多津駅店
②所在地香川県綾歌郡宇多津町浜5番丁49
③営業時間6:30~23:00(年中無休)
④免許品酒・タバコ有り
⑤売場面積149㎡(約45坪)
⑥アイテム数約2,800アイテム(うち、お土産や鉄道グッズは約60アイテムの品揃え)
⑦店長・前川和徳(まえかわかずのり)

イメージパース図
kiosk7-11

 

四国旅客鉄道(株)およびその100%子会社である四国キヨスク、セブン-イレブン・ジャパンの3社が、業務提携契約を締結したのが7月9日。今回の1号店を皮切りに、JR四国グループが駅敷地内において展開するキヨスク店舗、ビッグキヨスク店舗の36店舗を対象に、3年をかけて提携店舗へとリニューアルしていく計画だ。

セブン-イレブン・ジャパンは3月27日にJR西日本と業務提携し、JR西日本管内の駅キオスクなど500店舗をセブン-イレブンのフォーマットに切り替えると発表したばかり。
出遅れていた西日本エリアへの駅ナカコンビニ出店攻勢で一気に挽回しようという戦略。

国内の総店舗数5万店を超えたコンビニ。飽和と言われるなか、コンビニ大手は集客力のある鉄道会社との連携を進める。
セブン-イレブンはJR北海道、京浜急行電鉄、ローソンは東京急行、ファミリーマートはJR九州、西武鉄道、近鉄と提携。

しかし鉄道の駅の本来の機能は、移動のための通過拠点。従来の業態の中では、簡便性を主コンセプトとするコンビニが駅中にはぴったりの小売業態だが、それでも路面店のコンビニとは来店目的も異なるし、戦略も違っていなければならないだろう。そのうえで生産性や投資回収の基準も上げねばならない。

最低の人件費で、出店費用も同じ企業内という理由で一定程度、免除されたキオスクの方が、最後の採算性は高かったという皮肉な結果も、もちろん起こるだろう。

鉄道会社の方は、フランチャイズの鉄則を知っておかねばならない。「本部太って、加盟店細る」。フランチャイザーは店が増えれば、ロイヤルティが増える。商品売上高も増える。フランチャイジーの利益は加盟店次第なのである。親方日の丸の感覚が残っていたら、フランチャイジーとして成功はしない。

フランチャイザーの側は、店舗数が一挙に飛躍的に増える。しかしそれだけの理由で鉄道会社と提携しても、それは売上げ至上主義ということになる。
ここは新しいフォーマットを開発するという意気込みで、取り組まねばなるまい。

もちろんそれは十二分に承知のはずで、余分なお節介というものだろうが、大いに期待をすると同時に深い感慨がわいてくる。

日本の百貨店の発祥は二つ。第一が老舗呉服店で、第二が鉄道のターミナルデパートだった。

小売業の近代化の最初のステップが鉄道がらみの百貨店で、現代化の最新のステップが今、鉄道がらみのコンビニとなろうとしている。

この時代の流れを鑑みると、鉄道という社会的機能の底力を、つくづくと思い知らされるものだ。

 

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