ニトリの都市型戦略店舗「中目黒店」山手線内2号店オープン!

ニトリは9月16日、東京都目黒区に「ニトリ中目黒店」をオープンした。高級家具チェーン「BALS TOKYO 中目黒」の跡地に出店したもの。BALS TOKYO 中目黒は5月8日に閉店していた。
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東急東横線の中目黒駅から徒歩3分という好立地。城南エリア居住者の顧客には、山手通りと駒沢通りの交差点角と表現した方がわかりやすいか。交通量、人の往来とも多く、高級住宅地としても知られる。

人が集まる場所に出店したいという、ニトリが目指す都市型店舗のひとつだ。ニトリはこれまで、「住まいの豊かさを提供する」ことを目指し、郊外のロードサイドを中心に出店をしてきた。都心はいわば、ニトリにとっては空白地帯のようなものだった。

今回、都内の中心地である中目黒に出店することにより、今までニトリを利用しなかった人に、ニトリを知ってもらう機会としたいという狙いがある。ちなみに、現在山手線の内側エリアにあるニトリ店舗はプランタン銀座店と、今回の中目黒店の2店舗だけだ。

売場面積は610坪の2層構造で、1階にインテリア小物・雑貨、2階に家具・寝具を配する。これはニトリの店舗の通常のフロア構成である。購買頻度の高い商品群を1階に、比較的低い商品群を2階に配置する。両フロア併せて5000アイテムを展開するが、平均的なニトリ店舗は1万から1万2000アイテムだから、約6割にまで絞り込んだ商品構成である。店舗面積もニトリの平均店舗の3分の1程度だ。

こうした条件の中で、中目黒店では実験的な試みも積極的に導入されている。
まず1階店内のゴンドラの高さは150センチで統一された。
これにより、奥まで見晴らしがよくなり、店内の狭さを感じさせない、心地いい空間を実感させる。

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またプレゼンテーションを重視したニトリならではのホームコーディネートの提案ができる売場を実現。商品別に展示スペースの壁紙を変えることで、各商品の個性に焦点を当てる。またプレゼンテーション商品にはプライスが表示されておらず、商品の質を最大限訴求する。
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さらに柱まわりの有効活用も実験の一環である。柱を使ったディスプレイで、コーナーごとの演出を図り、柱の真下では関連商品を展示する。他のニトリ郊外店舗の什器は190~210センチが平均だから、これは売場の狭さを逆手に取ったアイデアといえる。
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季節商品のクリスマス関連商品も、早仕掛けで展開。多彩なオーナメントやぬいぐるみなどを多数揃え、若い家族層にアピールする。

季節商材のクリスマス、ハロウィン関連商品の品揃えも充実している。
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このほか、主力の商品シリーズで2014年から投入された「ニトリ・スタジオ」(家具のセミオーダー)や、店舗限定で導入されている「ニトリ クォリティライン」といったPBのラインナップもより拡充。感度の高い顧客にアピールする、一種セレクトショップ的な店つくりとなっている。

「ニトリ クオリティライン」の新商品。
素材にこだわった椅子とサイドテーブル。
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「ニトリスタジオ」の定番ベッド。
さまざまな組み合わせが可能。
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都市型店舗としては、2015年に4月にオープンしたニトリプランタン銀座店が売上予算の2倍を達成し、17年初頭には、2フロアに増床されることが決定している。

今年度だけで55店舗をオープンさせる計画のニトリだが、来年度も出店計画は目白押し。都市型店舗の出店攻勢は間違いなく核プランのひとつと位置づけられる。

ニトリ中目黒店は9月16日~10月3日に、オープニングセールを実施する。

<店舗概要>
ニトリ中目黒店
所在地:東京都目黒区中目黒1-10-21
店舗面積:2013㎡
1階:ホームファッション売場(インテリア小物)
2階:家具売場
営業時間:10時~21時

検索ワード : ニトリ  中目黒  バルス東京  都市型   

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