イズミnews|西友からの経営権取得で「ゆめタウン下松&姫路」今秋開業

(株)イズミ(広島市、山西泰明社長)は「ゆめタウン下松」と「ゆめタウン姫路」(ともに仮称)を合同会社西友(東京都、上垣内猛社長) から経営権を取得し、改修出店する。

物件は、山口県下松市の商業施設「ザ・モール周南店」と兵庫県姫路市の商業施設「ザ・モール姫路店」の2店舗だ。それぞれにイズミが成功した総合スーパーとしてのビジネスモデル「ゆめタウン」のフォーマットに転換させて、出店する。

「ザ・モール周南店」は1993年に、下松市などが整備した下松タウンセンターの中核店舗として下松市に誕生した。以後、シネマコンプレックスMOVIX周南、ヤマダ電機が追加出店し、広域商圏型の大型商業集積として山口県内最大級のショッピングセンターとなった。現在は下松市のシンボル施設となっている。

また、「ザ・モール姫路店」は1994年に、西友の「ニューGMS」の「リヴィン姫路店」を核テナントとして、姫路市に誕生した。

しかし、両店ともにもう25年、24年が経過して老朽化し、しかも西日本エリアの店舗であるため、西友にとって物流その他ハンディキャップをこれ以上改善できないという理由からイズミへの経営権譲渡を決断した。

施設の運営については、イズミの活性化ノウハウを活かした投資を実施し、「ゆめタウン」フォーマットへと改修する。イズミの衣・住・食の総合スーパー直営ゾーンを核店舗にして、新たに各種テナントを誘致して、ショッピングセンターとしての競争力を強化する。

サービスについては、電子マネー「ゆめか」を導入して、利便性を向上させる。もちろん、山口県や兵庫県におけるイズミの社会的信用を生かして、従業員の雇用確保と人材教育の推進に努める。

イズミは、中国・四国・九州を出店エリアと定めて、密度の高い店舗網を形成することによって、競争優位の獲得を図ってきた。特に瀬戸内エリアでは大型ショッピングセンター「ゆめタウン」と食品スーパーマーケット「ゆめマート」のマルチフォーマットによって、マーケットシェアを高める戦略である。前者は現在、広島県17店舗、山口県10店舗、岡山県7店舗、兵庫県1店舗、香川県3店舗、後者は広島県16店舗、山口県2店舗、岡山県2店舗を展開している。

イズミにとっては、両ショッピングセンターの経営権取得によって、中国地方および瀬戸内エリアにおけるドミナントが一段と強固なものとなる。西友にとっては、収益性が衰えた店舗の譲渡によって経営効率が高まる。

今後の予定は、周南、姫路ともに2月1日に譲渡契約を締結し、7月下旬に譲り受ける。そして、今年秋にスーパーマーケット部分が先行オープンし、年内に全館が改装グランドオープンする。

■「ザ・モール周南店」の概要
所在地/山口県下松市中央町21番3号
敷地面積/約5万6900㎡(1万7242坪)
延床面積/約7万7400㎡(2万3455坪)
店舗面積/約2万0500㎡(6212坪)
建物構造/鉄骨造地下1階地上5階建
テナント数/85店
駐車台数/約2000台

■「ザ・モール姫路店」の概要
所在地/兵庫県姫路市神子岡前3丁目12-17
敷地面積/約4万0800㎡(1万2364坪)
延床面積/約5万6800㎡(1万7212坪)
店舗面積/約2万8200㎡(8545坪)
建物構造/鉄骨造地下1階地上7階建
テナント数/55店
駐車台数/約800台

検索ワード:イズミ 西友 ザ・モール周南店 ザ・モール姫路店

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