セブン‐イレブンnews|19年秋からトヨタとCO2排出削減共同プロジェクト

(株)セブン‐イレブン・ジャパン(東京都千代田区、古屋一樹社長)とトヨタ自動車(株)は、トヨタが新たに開発する燃料電池(FC)小型トラックや燃料電池発電機の活用を目指す共同プロジェクトを、2019年から順次展開していく。

両社は2017年8月に店舗および物流における省エネルギー・CO2排出削減に向けた検討に関する基本合意書を締結している。

このプロジェクトの目的は、CO2排出の削減。トヨタの技術やシステムを店舗や物流拠点に導入して、水素を活用した環境負荷低減を目指す。店舗では統合的なエネルギーマネジメントシステムを実施し、使用する再生可能エネルギーや水素由来の電力の比率を高め、CO2排出の削減を進めていく。また物流では、FC 小型トラックを導入することによって、CO2を含めた環境負荷物質の排出ゼロを目指す。

■共同プロジェクト全体 概要

具体的には、2019年春ごろに首都圏で FC 小型トラック2台を導入し、2019年秋からは、さらに再生可能エネルギーの比率を高めた次世代型店舗の開発を進める。店舗への導入アイテムは FC 発電機、リユース蓄電池、最適な電力供給を行う BEMS を、物流(首都圏)への導入は FC 小型トラックを予定している。

セブン&アイグループでは社会・環境に関する「5つの重点課題」を掲げている。①高齢化・人口減少時代の社会インフラの提供、②商品や店舗を通じた安全・安心の提供、③商品・原材料・エネルギーのムダのない利用、④社内外の女性・若者・高齢者の活躍支援、⑤お客・取引先を巻き込んだエシカルな社会づくりと資源の持続可能性向上、の5つだ。

「商品・原材料・エネルギーのムダのない利用」では、2015年に国連で採決された SDGs の目標達成に向けて、再生可能エネルギーの利活用とその拡大を目指している。計画では2030年までに店舗での再生可能エネルギーの利用比率を20%まで引き上げ、CO2排出量を2013年度対比で約27%削減する。

セブン‐イレブンでも、グループが掲げた目標に向けた取り組みが進んでいる。2017年12月7日には “ひとと環境にやさしい店舗” としてセブン‐イレブン千代田二番町店を、2018年5月22日には、2店目となるセブン‐イレブン相模原橋本台1丁目店を開設している。両店では、使用する電力の再生可能エネルギー比率は46%にまで高まっている。

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