台風18号に伴う茨城・宮城大雨災害への小売業各社の緊急支援状況報告

台風18号によって、9月9日未明から11日にかけて、関東から東北にかけて記録的な大雨となり、
茨城県常総市内の鬼怒川、さらに宮城県大崎市でも渋井川が決壊。大変な災害となった。

被災された皆様に心よりお見舞い申し上げたい。

 

さて、今回の小売業各社の緊急支援物資の送り込みはどうだったか。まとめておこう。

まず、イオングループ。イオンの対応は早かった。

9月10日(木)の大雨災害の段階で、イオンリテールが茨城県下妻市、栃木県栃木市と、同みぶ町、日光市へ、また茨城県つくば市に本拠を置くカスミがみぶ町と茨城県八千代町へ、おにぎり、パン、お茶などの飲料を計1万1200個配送。届け先は市役所や町役場。

そして10日(木)昼、常総市の堤防が決壊し、多くの被災者が避難所に収容される。

翌朝11日(金)8時の段階で、カスミが常総市へおにぎり、飲料、パン各2000個、計6000個を配送すると発表。正午段階でカスミの配送分はさらに増え、つくば市に菓子パン3000個、常総市に計6600個を届けた。

同じくイオンリテールも正午には、常総市に毛布3200枚、敷きマット4000枚、水300本を、つくばみらい市に毛布300枚、おにぎり1000個、水1000本、トイレットぺーパー300、生理用品100、簡易トイレ5を、茨城県守谷市にも毛布200枚を配送。

一方この日は、イオンスーパーセンターが岩手県と宮城県に緊急支援物資を送る。
岩手県一関市、金ヶ崎町、宮城県涌谷町、栗原市へおにぎり、パン、飲料など計2000個以上。

イオンは11日18時段階でイオンリテール、カスミ、イオンスーパーセンターが計3万3267個のさまざまな支援物資を被災地の行政機関に届けた。

 

セブン&アイ・ホールディングス。
9月11日午前7時に常総市とその周辺市町村の避難所におにぎり600個を配送(発表は10日)。
12日(土)の今日、第1弾として、午前6時30分に、おにぎり、カップラーメン、レトルト(カレー、ご飯等)各1万個、靴下、肌着、ジャージ、パジャマ等6600枚、毛布(膝掛け等)600枚を水街道あすなろの里(茨城県常総市)に配送。
第2弾は正午におにぎり2万個、カップラーメン5000個を栃木県小山市消防本部防災対策課(栃木県小山市)と宮城県大崎市立古川第五小学校体育館(宮城県大崎市)に届けている。

 

一方、アピタ石下店が被災したユニーグループ・ホールディングス
水約7000本、スポーツドリンク約3000本、カップ麺約2000食、缶詰・パックごはん約3000食、おにぎり5000個、パン3000個を茨城県常総市を含む周辺市町村の避難所に9月11日(金)~9月12日(土)にかけて配送。

 

コンビニ各社の対応。

ローソンは11日にカップ麺1万個、水(500ml)を1万本を常総市へ。
同日、カップ麺2000個、水(550ml)2400本を宮城県大崎市立古川第五小学校体育館へ届けている。

ファミリーマートは11日7時に、カップ麺約3000食、水約3000本を常総市に、12日大崎市におにぎり、水(ペットボトル)、カップ麺を各200個緊急物資として届けた。

 

流通ニュースによれば、コストコホールセールジャパンは9月11日、チキンやツナの缶詰約6400食、、インスタントごはん約3800食、おしりふき約1000個、紙おむつ約1万枚、飲料水約1万7000本を常総市水海道総合体育館へ届けている。

 

それ以外の小売業も何らかの支援物資を届けているのだろうが、主だった企業の発表資料を基にまとめてみた。
小売業はインフラを担っている。それは東日本大震災で国民が認めたことだが、こうした災害が起こるたびに、真っ先に緊急支援物資を送る各社の対応は、我が国商業の誇りである。

ただし被災地、特に常総市はまだまだ浸水エリアが広く、復旧には時間がかかる。支援物資配送、ボランティア活動、義援金募集などを通じて、業界を上げて支援を続けていきたい。

 

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