11月17日、イオンが千葉市花見川区で移動販売車の運行開始

イオンは、11月17日(木)より、千葉県千葉市花見川区こてはし台地区において、日頃の買物に不便を感じている人たちの買物支援として、「移動販売車」の運行を開始した。

買物に不便を感じている人たちとは、「買物弱者」「買物難民」を指す。
「買物弱者」「買物難民」とは、高齢や身体が不自由であるなど、買物に困難をきたす人たちのこと。

買物弱者・買物難民は、田舎の限界集落ばかりとは限らない。都市集中化現象が進み、その反動で過疎化が深刻化し、個人商店やスーパーマーケット、ドラッグストア、さらにコンビニエンスストアまでもが人口の少ない地域から姿を消している。そうした地域に住む人たちは、多くが買物に不便を感じている。こうした人たちも紛れもない「買物弱者」「買物難民」だ。

2014年の経済産業省のデータでは、「買物難民」は日本全国で700万程度と推計されている。そして過疎化や高齢化が急速に進行するなか、今なお増え続けている。

イオンの今回の移動販売車の実施は、こうした社会的問題や地域住民の要請に応える一例となる。同時にイオンの基本理念のひとつでもある「小売業は地域産業」という考え方とも密接に結びついている。

イオンが進める「地域エコシステム」における「ヘルス&ウェルネス:身も心も豊かに暮らせる街づくり」の一環として実施される。

「地域エコシステム」は、デジタル時代における地域住民の新しい価値観に応える新しい地域発展の枠組みと位置づけられている。

エコシステムとは、「生態系」という意味。「地域」という生態系の中にいる複数の企業やさまざまなプレーヤーが関わり合い、つなぎあい、ひとつになって共に創り上げ、循環しながら広く共存共栄し成長していく仕組みを「地域エコシステム」とする。

地域と地域住民それぞれの「期待」に応え、「負」を解消するためのプラットフォームを行政や企業の垣根を超えた「共創」により構築することを目的としている。

イオンでは、地域エコシステムが生み出す新しい顧客体験として、4つの取り組みを掲げている。
①デジタリゼーション:ストレスフリーな体験・生活
②モビリティ:地域内の交通、移動の進化
③ヘルス&ウェルネス:身も心も豊かに暮らせるまちづくり
④バリュー:地域経済・価値の拡大と還流

地域をよくしたいと願う共通の志を持ったメンバーとイオンが、対等かつオープンなコミュニティを形成・協業し、「地域エコシステム」を構築に取り組む。

<「移動販売」「御用聞き」の概要>
1.サービス内容
 月曜日~土曜日の午前・午後2回ずつ、事前に決めた時間帯と場所で移動販売車を30分間停車させて販売。また、事前に注文を受けたお客さまに商品をお届けする「御用聞き」も実施。
2.販売日時
 11月17日より、月曜日~土曜日10時から17時までの間で30分間停車して販売。
3.停車販売場所
 千葉県花見川区こてはし台5丁目・6丁目(公園2カ所、公道2カ所、個人宅2カ所)
4.取り扱い商品
 生鮮食品、日配品(豆腐、牛乳、卵、パンなど)、グロッサリー(菓子、調味料、乾物など)日用雑貨など約300品目。
5.利用方法
 [移動販売]
  会員:月間利用登録(月額300円)で何度でも利用可。
  非会員:1点につき購入金額プラス10円。
 [御用聞き]
  月間利用登録(月額500円)のうえ、事前に配布したカタログから事前に申し込み。
  午前中の注文は、当日午後お届け。午後注文分は翌日お届け。
 *2016年12月31日までは月間利用登録料無料
6.支払い方法
 現金、電子マネー「WAON」、イオンカードのみ。

aeon

また、この移動販売車の運行開始とともに、千葉県北警察署と締結した「地域の安全確保に関する協定」に基づき、買物支援だけでなく、地域における高齢者の福祉向上を促進するとともに、事件・事故および災害から地域住民を守り、安全で安心な地域社会の実現に貢献する。

<「地域の安全確保に関する協定」の概要>
◎「移動販売車」の営業を通じた高齢者運転免許自主返納の情報提供、促進
◎「移動販売車」に搭載されているドライブレコーダーを活用した地域の犯罪捜査などへの情報提供
◎事件・事故、災害などに関する情報の相互共有
◎地震・台風などの自然災害時に、警察署の求めに応じた罹災者に対する支援

イオンでは、「地域エコシステム」の第1弾展開エリアとして、今年6月から千葉市でスタートしている。千葉市幕張・稲毛地区において実験・検証を行い、市域全域にまで広げていく。また、千葉市が進める未来都市実験特区でのさまざまな新しい取り組みに対しても積極的に参加していく予定だ。

検索ワード:イオン 移動販売車 買物弱者 買物難民 

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