とくし丸news|関東エリア強化でいなげや&コモディイイダと事業提携

オイシックスドット大地(株)(東京都品川区、高島 宏平社長)の連結子会社(株)とくし丸(徳島県徳島市、住友達也社長)は、移動スーパーとくし丸事業について、(株)いなげや、(株)コモディイイダとの事業提携を合意し、今秋から稼働を開始する。

いなげやは東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県のエリアに137店舗を、コモディイイダは東京都、埼玉県、千葉県、茨城県エリアに81店舗、合わせて218店舗を展開している。(2017年7月現在)

とくし丸は両社と提携することで、関東エリアでの稼働拡大とサービス強化を見込む。

いなげや、コモディイイダの移動スーパー事業は、ともに今秋1台ずつ開業し、その後、多くのエリアでサービスを展開していく予定だ。

とくし丸の移動スーパー事業は買物難民を支援するため2012年に設立された。さらに事業基盤が構築されると、2016年5月よりオイシックスドット大地の子会社になった。各地のスーパーマーケットと事業提携を進め、今年1月以降は(株)ベルク(100店舗)、(株)関西スーパー(65店舗)と提携。6月には(株)天満屋ストア(46店舗)が21台目を開業するなど、一事業として順調に売上げを伸ばしている。稼働台数は前期末比で190%の成長となっている。今年3月末時点で、65社のスーパーマーケットと提携し、36都府県で205台が稼働している。

とくし丸の仕組みは、各スーパーマーケットと契約した「販売パートナー」と呼ばれる個人事業主のオーナー経営者が、毎朝、契約スーパーマーケットの商品を積み込み、400品目1200点を軽トラックに積んで、各エリアを巡回し、商品を販売するというもの。提携スーパーマーケットの1店舗に対し1台の稼働を、基本的なスタンスとしている。販売パートナーは、とくし丸の車両を所有し、拠点となる地元スーパーマーケットの協力により、仕入れは「0(ゼロ)」で、いわば販売代行。そのため、生鮮食品のロスを心配せずに販売できる。 販売エリアでの顧客開拓やノウハウなどは、とくし丸本部がサポートする。

また、地域の自治体や警察署と見守り協定を結び、お客に病気の兆候があった場合は、包括センターに連絡、詐欺事件を防止するなど地域の安全も見守っている。

地域の過疎化や核家族化などによる買物難民は、2015年経済産業省調査で全国に700万人いると推計され、大きな社会問題となっている。多発する高齢者ドライバーの事故を受けて、運転免許の自主返納が推進される中、買物難民はさらに増えると予測される。今後、移動スーパーのニーズはより高まるものと見込まれている。

とくし丸は全国の買物難民に迅速にサービスを提供するため、2018年度末を目処に500台の稼働をめざし、事業を推進している。

■(株)とくし丸概要
所在地/徳島県徳島市南末広町2-95 あわわビル3階
設立/2012年
代表者/住友達也社長
事業内容/買物難民に向けた移動スーパー事業

検索ワード:オイシックスドット大地 とくし丸 いなげや コモディイイダ 移動スーパー 買物難民

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