米国スプラウツ、ナスダック上場して好調

8月に入って1日のアメリカ、
スプラウツ・ファーマーズマーケットが、
ナスダックに株式上場。

初値は18ドル。

翌日には、123％の株価上昇。

買いが殺到した証拠で、

上々の滑り出し。

商人舎や結城義晴の視察研修会の参加者にはおなじみの企業で、

健康や安全の領域では、

ホールフーズ・マーケット、

トレーダー・ジョーと並んで御三家の企業。

ホールフーズが117億ドル、355店、

トレーダー・ジョーが105億ドル、399店。

対してスプラウツは、半分以下の154店舗ながら、

ユニークな店づくりとローコスト・オペレーションで、

上記2社とは異なる特徴を持つ。

創業は1943年、Henry Boneyが、

Boney’sという店名でフルーツ販売を始める。

その後、1999年、Wild Oats Marketsに買収され、

Henry’s Farmers Marketとなる。

一方、2002年、Boneyファミリーが、

新たにSprouts Farmers Marketをオープン。

2011年、スプラウツと、

元々Boney家によって創業されたHenry’sが合併。

店舗バナーは「Sprouts Farmers Market」に統合。

さらに2012年5月29日には、

同じフォーマットのSunflower Farmers Marketを合併。

ファーマーズマーケットという新しいフォーマットの3社が統合されて、

スプラウツ・ファーマーズマーケットとなり、

株式公開。

このプロセスは、ホールフーズの成長過程とそっくり。

店舗展開エリアは、

アリゾナ、カリフォルニア、コロラド、ニューメキシコ、ネバダ、

それにオクラホマ、テキサス、ユタ。

「菜食主義」にシンパシーを抱く顧客を、

メイン・ターゲットにする。

その意味で、トレーダー・ジョーやホールフーズよりももっと、

ベジタリアン向けのスーパーマーケットという傾向が強い。

だから、できるだけ地元農家から仕入れをする「地産地消」を旗印にする。

 
店舗中央奥に核部門の青果売場を配し、

青果部門とレジとの間にはバルク売場を展開するのが特徴。

両翼壁面沿いにベーカリー、ミート、乳製品、デリ、飲料、

さらにビタミン、HBC、健康関連の書籍売場が並ぶ。

オーガニック食品やビタミン剤・サプリメントなど品揃えが豊富。

上場によって得られた資金をもとに、

今後、急速な出店が計画されている。