フレッシュ&イージー連邦破産法適用を申請

テスコのアメリカ子会社、フレッシュ&イージーが1日、連邦破産法第11章の適用を申請した。

いわゆる「チャプター11」。

 

テスコは先日、フレッシュ&イージーをアメリカの投資会社ユカイパに売却して、アメリカ市場から撤退することを決定した。売却にあたってテスコは、ユカイパの子会社に1億2000万ドル(約120億円、1ドル100円換算)の融資を申し出た。

 

申請書類によると、フレッシュ&イージーは11月11日に競売を予定しており、ユカイパの子会社が167店舗ある中の約150店舗の買収で応札する予定と言われている。ユカイパは現在4187人いる従業員のうち、4000人以上を引き受ける予定だ。

 

今回の連邦破産法申請は、ユカイパへのスムーズな売却を実現するための処置。この申請を行えば、競売前に不採算店舗のリースについて再交渉を拒否することが可能だからだ。

 

テスコはフレッシュ&イージーを2006年に設立し、当初2年間で6億1000万ドル(約610億円)をつぎ込んだ。アリゾナ州、カリフォルニア州、ネバダ州に199店舗をつくったが、2008年のリーマンショックによる景気後退で失速。特に店舗を展開していた3州は不動産価格の暴落が直撃した。

 

結果としてテスコは、2006年以降、毎年営業損失を出し続けたフレッシュ&イージーに資本を投下し続けた。テスコはフレッシュ&イージーに対して7億3800万ドル(約738億円)の融資残を持つ一企業としては最大の債権者でもある。

 

申請書類によると、フレッシュ&イージーの資産価値は1億ドル(約100億円)から5億ドル(約500億円)。しかし、負債総額は5億ドルを超えている。

 

うまく売却が済んだ後、果たして会社を更生させることができるのか。

復活ストーリーはこれからだ。

 

 

検索キーワード: テスコ フレッシュ&イージー ユカイパ 連邦破産法 チャプター11

 

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