CVSケアマークが「CVSヘルス」に社名改称、米国民のマインドシェア高める

CVSケアマークが社名を「CVSヘルス」に変えると発表した。
ドラッグストアとして消費者の健康を推進する意を込める。

CVSHealth_logo
「CVSヘルス」の新ロゴ(出所:CVSHealthコーポレートサイト)

CVSケアマークは、全米1位のドラッグストア・チェーン。
2013年12月期の売上高は1267億6100万ドル。

100円換算で12兆6761億円。店舗数7702店。

薬局併設型のインストアクリニック「ミニットクリニック」、薬剤給付管理会社の「ケアマークRX」、ドラッグストア「CVSファーマシー」の3つの事業を展開する。
アメリカ国民の75%がCVS店舗の3マイル圏内に住んでいると言われ、1億人以上の顧客と患者をもつ。

その顧客・患者の健康改善に取り組むためとして、店鋪でのタバコ販売停止をこの2月に発表。10月1日までに撤去するとしていたが、ひと月早い9月3日から全店の棚からタバコを取り除く。

アメリカの喫煙率は1965年の42%から18%まで下がっている。
しかしこの10年ほどは横ばい。
喫煙率をさらに下げるためには販売店を減らすことが1つの施策であると、同社チーフ・メディカル・オフィサーのロイアン・ブレナン医師は語る。今後は、店鋪での禁煙プログラムをさらに啓蒙していく。

市条例でタバコ販売が禁止されているのはまずサンフランシスコ。さらにマサチューセッツ州のいくつかの都市。CVSファーマシーの店鋪でも、タバコは在庫されていない。

この3月には、全米28州・地域の司法長官が、米小売り大手5社に対して、
全タバコ製品の販売停止を連名で要請したことが話題になった。

5社はウォルマートを筆頭に、スーパーマーケット1位のクローガー、2位のセーフウェイ。
ドラッグストア1位のウォルグリーン、3位のライト・エイド。

ヘルスケアの役割が増しているドラッグ・ストアでは、タバコ販売は中止する方向に動くはずだ。

CVSケアマークが先鞭をつけて、これによって米国民に対するマインドシェアを高めた。
そのタイミングでの社名変更。
「CVSヘルス」。

ウォルグリーンがヨーロッパのアライアンスブーツを傘下に収めて、この間、規模の面でちょっとリードしたかに見えた。しかしCVSはマインドシェアで巻き返しに出た。
この両者、どちらがマーケット・リーダーか、はたまたマーケット・チャレンジャーなのか。
にわかには判断しにくいし、一進一退。

第3位ライト・エイドがマーケット・フォロワーであることだけは確かだ。

 

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