ホールフーズ、新フォーマット展開は「365by Whole Foods Market™」

 オーガニック・スーパーマーケットの頂点に立つ、Whole Foods Marketが新たな戦略を発表した。

低価格にフォーカスした新フォーマット「365 by Whole Foods Market™」を2016年に展開をスタートする。

新バナーのロゴ（Whole Foods Marketニュースリリースより）

新バナー名は 「365 Everyday Value」というすでに広い認知度を持つプライベートブランド名からの一部譲り受けている。ただし、取り扱い商品がすべてPBでラインアップされるわけではなく、「業界最高のホールフーズ水準に見合ったオーガニック・ナチュラル商品を展開する」ということのみ、公式にアナウンスされている。

「365 by Whole Foods Market」のトップに任命されたのは、ホールフーズで20年勤めてきたベテランのJeff Turnas（ジェフ・ターナス）。商品部門から運営部門までさまざまなリーダーポジションを経て、直近ではホールフーズのカナダやイギリス部門の社長として活躍してきた経歴の持ち主。

「これまで以上にたくさんの地域に365 by Whole Foods Marketを展開することを非常に楽しみにしている。新鮮、高品質、低価格の3拍子そろった便利で楽しいショッピング・エクスペリエンス（買物経験）を提供していきたい。慎重に品揃えした商品と、革新的なテクノロジーを駆使したモダン・デザインの店は、お客さんにとって効率と恩恵をもたらすことになるだろう」と、ジェフ・ターナスは抱負を語る。

常にオーガニック業界をリードし、業界水準を作りあげてきたホールフーズ。一般的には「高品質で値段はちょっと高め」という印象を持たれているこの企業が、「低価格、ディスカウント」という戦場でどのような店づくりをし、業界にどれだけの影響をもたらすのか。ベールを脱いだばかりのホールフーズの新たな試みは、大いに興味を惹かれるものだが、この新フォーマットはおそらく初期の試行錯誤を経て、やがて大ブレイクするだろう。

「いいものをより安く」。新フォーマットはこの方針を高く掲げている。これはホールフーズによるトレーダー・ジョーへの挑戦の意味があるのだ。

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