独リドル、Aldi模倣戦略でアメリカ進出へ

ドイツのディスカウンターLidl(リドル)
アメリカ進出を検討している。

Supermarket Newsの報道。

ドイツの小売業者トップ5。
1位 Schwarz Group  シュワルツ・グループ
Lidlはここの傘下。

2位 Metro Group メトロ・グループ
3位 ALDI Nord / ALDI Sud アルディ
4位 Rewe Group レーヴェ・グループ
5位 Edeka エデカ
出所:Kantar Retail Top50 Global Retailers Rankingをもとに編集部作成。
順位は2013年の予測売上高による。

数年前まで、ドイツ小売業の王者は、
メトロだった。
キャッシュ&キャリー業態やハイパーマーケットから、
百貨店までを展開するコングロマリット。

しかし、リドルを有するシュワルツ・グループが躍進。
その背景にあるのは、海外進出戦略。
現在、ヨーロッパ26カ国で展開している。

そして次のターゲットに上がったのが、アメリカ。
報道によると、2015年上旬を目途に
100店舗ほど出店を計画している。

出店地域はまず東海岸が中心となる。
なぜなら、リミテッド・アソートメント型のディスカウント・ストアが
この地域では成功できることを、
ライバル会社であるアルディがすでに証明しているから。

まったく新しい地域で新しいコンセプトの店を出店するより、
すでに成功している店を真似たほうがリスクは少ない。
リドルはヨーロッパで、この模倣戦略によって成長、成功してきたのだ。

新しいコンセプトでアメリカに進出し、
撤退という結果になってしまったテスコにとっては、
まことに皮肉な戦略だ。

ただし、リドルの「アルディ模倣戦略」が、
必ずしもアメリカで成功するとは限らない。

アルディはアメリカに進出してから35年以上の積み上げて、
1000店を超えてから成果が顕著になったし、
傘下のトレーダー・ジョーも成功している。

イギリス王者のテスコでも、
フランス王者のカルフールでもダメだった、
アメリカのマーケット。

はたしてドイツのトップがどこまで健闘するか。
面白いことになりそうだ。

 

検索キーワード: アメリカ ドイツ 小売り リドル アルディ モデリング

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