8月百貨店売上速報|感染再拡大と酷暑で客数大幅減/三越伊勢丹70.9%

主要百貨店4社の8月の売上高速報が発表された。既存店売上高は三越伊勢丹百貨店は前年比70.9%。大丸松坂屋百貨店は71.9%、阪急阪神百貨店は85.0%、高島屋は80.8%だった。

(株)三越伊勢丹ホールディングス(東京都新宿区、杉江俊彦社長)の既存店は前年同月比70.9%。伊勢丹新宿本店の店頭売上げは前年比72.2%、日本橋本店店頭売上げは71.9%となった。

7月に引き続き外出自粛影響から客数が伸びず、売上高は前年を下回るが、大都市圏の店舗を中心にラグジュアリーブランドのハンドバッグ需要は好調だった。また、家の中で快適に過ごすための買い替えニーズの増加を背景にリビング・ダイニング家具が堅調だった。

伊勢丹新宿本店と三越日本橋本店では、気温の上昇とともにビール等の酒類や果物、涼菓が伸長した。また、家の中で夏休みを過ごす時間が増え、牛肉や鰻などの少し贅沢な食事を楽しむ傾向が高まった。オンライン(EC)売上げは、新規商品の拡充や店頭でも人気の高い物産展や外国展特集の反響が大きく、前年比約1.3倍と好調に推移した。


J.フロントリテイリング(株)(東京都中央区、山本良一社長)の(株)大丸松坂屋百貨店は、前年同月比71.9%。博多大丸、高知大丸を含む百貨店事業全体では70.6%。感染再拡大や愛知県独自の緊急事態宣言により、外出の自粛傾向が強まったことから、ボリュームファッションや食料品を中心に苦戦した。一方で、ラグジュアリーブランドは改装効果や期間限定ショップの展開などにより堅調に推移し、前年並みとなった。


エイチ・ツー・オーリテイング(株)(大阪市北区、荒木直也社長)の(株)阪急阪神百貨店(大阪市北区、山口俊比古社長)の既存店売上高は、前年比85.0%。阪急本店が前年比70.5%、阪神梅田本店が63.1%だった。7月下旬からの感染者の急激な増加に伴う外出自粛ムードや、酷暑の影響により、都心店を中心に入店客数の大幅減が継続した。年配層やファミリー層を中心に、都心を避ける傾向が再び強まり、両本店では前年比5割を下回った。また、お盆期間中の広域からの帰省客も少なく、都心店の売上高前年比は69%、郊外店は89%と格差が広がった。EC売上げは前年比193%と引き続き好調だ。


(株)高島屋(大阪府大阪市、村田善郎社長)の8月度店頭売上高は、高島屋単体の12店舗が前年比80.8%、また国内百貨店子会社3社では81.2%となり、全体では前年比81.8%。8月は免税売上げの大幅な減少に加え、引き続き外出を控える傾向や猛暑などの影響により前年実績を下回った。 一方、自宅での時間をより快適に過ごすためのアイテムやラグジュアリーブランドなどに動きが見られた。店舗別売上げは、高崎髙島屋、および閉店セールを開催した港南台店が前年を上回った。なお港南台店は、8月16日をもって営業を終了した。

 

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