北雄ラッキーnews｜第2Q売上高181億円4.3%減･経常利益99.1%減

北雄ラッキー(株)(札幌市手稲区、桐生宇優社長)が 2025年2月期の第1四半期決算を発表した。

3月1日～8月31日の連結業績は、売上高181億4000万円(前年同期比4.3％減)、営業利益2900万円(89.7％減)、経常利益0円(99.1%減)、中間純利益1900万円(90.２％減)だった。

今期は2024年２月期から2026年２月期までの中期３カ年経営計画を踏まえ、6つの重点項目に沿った事業活動を進めている。

①差別化戦略としての６MD商品の強化（６MD商品政策の推進）
②来店頻度向上を目的とする販売力の強化
③マーケティング力強化によるファミリー顧客層の拡大
④ラッキー生鮮・デリカセンターの稼働に伴う商品供給の拡大と体制の確立
⑤ローコスト運営の徹底と業務効率の改善による生産性の向上
⑥財務体質の強化

①の商品政策面では、６つの商品政策の柱(６MD)のうち、特に「テイスティラッキー」(高品質商品)、｢ナチュラルラッキー」(オーガニック食材など) の二つに重点を置いた。

②③では、従来のチラシ販促に加え、店頭におけるメニュー提案動画の配信やSNS販促を使った情報発信を組み合わせることで、ストアロイヤリティの向上を目指す。顧客の利便性向上の一つの目安である、キャッシュレス決済比率は8月末時点で64.1％となり、前年同月末の62.0％から2.1％改善した。ファミリー顧客層の獲得では、前事業年度から設置したフードコーディネート部を中心とする新商品開発や、順次実施している店舗改装によって買い回りしやすい店舗づくりを行っている。

また、今年度より、顧客の支払い時の利便性向上と若年層やファミリー顧客層の新規獲得などを目的として、ｄポイントを導入した。

④のラッキー生鮮・デリカセンターは2021年の稼働開始以来順次稼働率を上げ、商品製造を機械化集中することでコスト削減を実現した。

⑤は、業務推進室によるオペレーション効率の分析を通じて、商品の自動発注をはじめとしたさまざまな業務の自動化と労働時間の最適化に取り組んでいる。また、前事業年度から開始した全店へのセミセルフ/フルセルフレジの導入とキャッシュレス決済端末の入れ替えが完了した。

⑥では中期経営計画の実行により収益力強化と自己資本比率向上、財務体質の改善に努めた。

8月26日に「ラッキーマート白老店」を新規開店した。また、3月に「ラッキー岩内店」の改装を実施した。8月31日時点の店舗数は、32店。