コンビニnews|12月はセブン1.8%減・ファミマ11.6%減・ローソン5.7%減

大手コンビニ3社の12月既存店は、クリスマス商材は好調だったが、客数減が響き、セブン‐イレブンが1.8%、ファミマが11.6%、ローソンが5.7%の減収だ。

(株)セブン‐イレブン・ジャパン(東京都千代田区、永松彦社長)の12月の既存店売上高は前年比98.2%。客数は91.2%、客単価107.7。全店売上高は前年比98.3%。

12月度は、新型コロナウイルス感染の再拡大や、従来実施していた販促策を控えたことから、既存店売上高は前年を下回った。客数は、政府のGo Toキャンペーンの中止や、外出自粛の動きが再び強まったことを受け、前年を下回った。一方で、客単価は、前月と比較し在宅ニーズがより高まったことや、クリスマスなどの年末のイベントに関連した商品の販売好調で前年を上回った。プライベートブランド「セブンプレミアム」は、コロナ禍におけるまとめ買いやストックニーズに合う商品の販売が伸長している。


(株)ファミリーマート(東京都港区、澤田貴司社長)の12月の既存店は客数が88.4%、客単価が107.2%で売上高は94.8%。全店ベースの売上高は96.8%。

日常使いの商品の品揃え強化した。また、在宅時間の増加に合わせて、クリスマス関連商材の予約の強化や年末年始に向けたキャンペーンを実施したことで、売上高・客数を押し上げた。一方で、オフィス立地や観光地における客数減の影響を受け、全体の既存比を押し下げた。日配・生鮮品は簡易調理可能なカット野菜や豆腐・玉子など「お母さん食堂」の食材シリーズが引き続き好調に推移した。クリスマスケーキの事前予約が好調に推移し、デザート全体の好調にもつながった。

(株)ローソン(東京都品川区、竹増貞信社長)の12月は既存店売上高が前年比(チケット・ギフトカード等除く)94.3%。客数 88.0%、客単価107.2%。全店の売上高は93.9%。

12月はコロナ感染者の拡がりから、お客の行動やニーズの変化に対応して品揃えを強化している5つのカテゴリー(生鮮品・冷凍食品・日配食品・酒類・常温和洋菓子)は好調を維持し、いずれも前年を上回った。また紙・衛生用品も前年を大幅に上回っている。さらに玩具は、人気アニメ「鬼滅の刃」の関連商品の販売がけん引し前年を大幅に上回った。

ローソンでは12月12日から関東エリアの500店舗を対象に、関連会社のローソンスタッフ(株)が提供する短期人財採用サービス「matchbox(マッチボックス)」の導入実験を開始。2月末までの約3カ月間の検証結果を踏まえ、3月以降、全国での導入を目指している。

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