PPIHnews|10月既存店3.6%増/人流回復で夜間・駅前立地の客数改善

(株)パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(東京都目黒区、吉田直樹社長)の10月国内既存店売上高は前月から3.5ポイント改善して、前年比103.6%だった。客数は102.3%、客単価が101.2%。全588店の売上高は105.2%。

(株)ドン・キホーテ、ユニー(株)、(株)長崎屋、UDリテール(株)の4社が対象。

10月は1日に緊急事態宣言が解除されたことで、人流が増え、すべての法人で客数が前年を上回っている。また、休日の売上げの伸びも大きくなっている。一方、10月としては、平均気温がかなり高く、秋・冬の季節商品の需要はマイナス影響を受けた。

ディスカウント事業のドン・キホーテ、長崎屋、UDリテールの3法人は、すべてで前年の売上げを上回った。とくに、緊急事態宣言解除後の人流回復により、駅前や夜間帯を中心に売上げが改善している。また、コロナの感染が一定収束したことで、ハロウィンや秋の行楽などのイベント需要が月末に向けて拡大し、売上げに寄与した。食品と日用消耗品は、緊急事態宣言が解除されても、堅調に推移している。

GMS事業のユニーは、かなり平均気温が高かった中旬まで、衣料品と住居関連で、秋冬の季節商品の需要が伸びず、売上げは苦戦した。ただし休日は客数が増え、中旬以降は気温の低下もあって売上げは徐々に改善している。食品は、前年の特需という高いハードルがあったものの、生鮮食品(精肉、鮮魚)や日配品の押し上げで前年を上回った。

11月の新規出店は、5日にドン・キホーテ稲毛長沼店(千葉県稲毛市)とドン・キホーテ合志店(熊本県合志市)、19日にドン・キホーテ錦糸町北口店(東京都墨田区)を、またダブルネーム業態転換として16日にMEGAドン・キホーテUNY榛原店(静岡県牧之原市)を予定している。

関連カテゴリー

月次 最新記事

一覧

最新ニュース

一覧