9月百貨店売上速報|三越伊勢丹・阪急阪神・高島屋の3社は増収
主要百貨店4社が9月の売上高速報を発表した。既存店売上高は三越伊勢丹百貨店は前年比108.3%、大丸松坂屋百貨店は98.1%、阪急阪神百貨店は109.5%、高島屋は104.0%だった。

(株)三越伊勢丹ホールディングス(東京都新宿区、細谷敏幸社長)の国内百貨店売上げ合計は前年同月比で108.3%。伊勢丹新宿本店の店頭売上げは111.5%、三越日本橋本店は109.2%、三越銀座店は119.9%、伊勢丹立川店は92.8%、伊勢丹浦和店は98.7%。首都圏5店で既存店111.0%となった。
国内顧客の売上高は、特に繋がりの深い顧客向けの特別なイベントとなる「丹青会」と「逸品会」が前年度対比で大きく伸長。外商を中心とした‟ひとの力”と、アプリ、カードを通じたデータ活用で、識別顧客との関係がより深くなり、外部環境に左右されない安定的な売上高成長に繋がった。
海外顧客の売上高は前年比136.2%と大きく伸長。高い客単価を維持しながら、買上客数についても前年を上回った。今後購買データに基づくリコメンドが可能になる海外顧客向けアプリや、海外顧客向けの外商サービスによって、国内顧客同様、より安定した成長が見込める状態を目指す。

J.フロントリテイリング(株)(東京都中央区、小野圭一社長)は、大丸松坂屋百貨店合計が既存店前年同月比98.1%。博多大丸、高知大丸を含む百貨店事業全体では99.2%だった。
9月度の売上高は、外商売上、免税売上は前年実績を上回ったものの、前年の万博会場売上の反動減や梅田店の売場縮小が持続していることなどから、大丸松坂屋百貨店合計では、対前年1.9%減(除く梅田店同1.5%増)、百貨店事業合計では、0.8%減(除く梅田店同2.4%増)となった。
店舗別では、15店舗中10店舗が前年を上回った。東京店、札幌店、芦屋店、博多大丸が対前年2桁増となった。
大丸松坂屋百貨店合計の免税売上高(速報値)は、対前年17.7%増(除く梅田店同22.6%増)。客数が対前年6.2%減、客単価は25.5%増となった。
大丸松坂屋百貨店合計の国内売上高(免税売上高を除く)は、対前年4.7%減だった。

エイチ・ツー・オーリテイリング(株)(大阪市北区、荒木直也社長)の(株)阪急阪神百貨店(大阪市北区、山口俊比古社長)の「百貨店事業」売上高は前年同月比109.5%、阪急本店が115.6%、阪神梅田本店が100.6%だった。
また関西フードマーケットを含む「食品事業」は、既存店売上高97.7%とマイナスだった。
月の前半は、前年の阪神タイガース優勝記念セールの売上高実績が大きく影響したが、大型連休のシルバーウイークを中心に活況を呈し国内顧客の売上高は前年を上回った。免税売上高も前年より大きく伸長し、全店合計の売上高は約1割増と好調に継続。都心店合計は、阪急本店が牽引し、前年比約1割増と高伸した。
インバウンドについては、中国からのツーリストの売上高は前年の約3割減と厳しい状況が続くものの、中国を含む海外VIPの売上高は前年の約6割増と大きく高伸した。免税売上高全体としては3月以降継続して前年を上回ったほか、前月に続き9月として過去最高を更新した。
阪神梅田本店は、前年のタイガース優勝セールの売上高実績によるマイナス影響が大きかったが、大型催事の連打や中旬以降の趨勢回復なども寄与し、前年並の売上高となった。

(株)高島屋(大阪府大阪市、村田善郎社長)の既存店売上高は、高島屋単体の10店舗で前年同月比104.0%、国内百貨店子会社2社を加えても104.1%だった。
9月度の店舗別売上高は、泉北店112.6%、日本橋店111.5%、新宿店106.6%、大宮店105.4%、柏店103.5%、大阪店102.4%、京都店101.9%、横浜店98.1%、玉川店97.1%、岡山店109.6%、高崎店102.6%、EC店116.9%となった。
国内顧客については、気温の低下に伴いジャケットやストール等の秋物衣料・雑貨が堅調に推移し、前年実績を上回った。
商品別売上高は、紳士服、紳士雑貨、婦人服、婦人雑貨、特選衣料雑貨、呉服、子供情報ホビー、スポーツ、リビング、食料品、サービスが前年実績を上回った。
