セブン&アイnews|オーストラリア「7-Eleven」の運営企業を買収
(株)セブン&アイホールディングス(東京都千代田区、井阪隆一社長)は11月30日(木)、オーストラリアで「7-Eleven」を運営する「Convenience Group Holdings Pty Ltd(コンビニエンスグループホールディングス、SEA)」の全株式を取得すると発表した。取得額は、17億1000万豪ドル(約1700億円)。
SEAの子会社である「7-Eleven Stores Pty Ltd(セブンイレブンストアーズ)」は「7-Eleven」ブランドのライセンシーとして長年にわたって、オーストラリアでコンビニエンスストア事業と燃料小売事業を展開してきた。オーストラリア最大のコンビニエンスストア小売業者で、751店舗を運営している(2023年6月末日)。業界でもトップレベルの商品ラインナップやロイヤリティプログラムをもつ。
セブン&アイは今回の買収の目的を2つ掲げている。
1つ目は、「オーストラリア市場における店舗ネットワークの拡大」。オーストラリアは若年層と移民による多様な人口を有する成長市場である。オーストラリア政府は、2060年代半ばまでに人口の年平均成長率は1.4%で長期的に成長していくと予想している。
このような成長ポテンシャルの高い市場でコンビニエンスストア事業を子会社化することで、店舗ネットワークを拡大し、成長をさらに加速させる狙いだ。
2つ目は「ESG分野におけるリーダーシップ」。ESGはEnvironment(環境)、Social(社会)、Governance(ガバナンス/企業統治)を組み合わせた言葉である。
セブン&アイ・グループは、2019年5月に環境宣言「GREEN
CHALLENGE 2050」を公表し、①CO2排出量削減、②プラスチック対策、③食品ロス・食品リサイクル対策、④持続可能な調達、の4テーマで2030年・2050年までの具体的な目標値を設定している。オーストラリア市場でもESG分野の取り組みを一層加速していく。