8月外食統計|全店売上高4.9%増/お盆需要が下支えも、天候要因客足に明暗
一般社団法人日本フードサービス協会(東京都港区、椋本充士会長)が2026年8月度の「外食産業市場動向調査」を発表した。調査事業者数は229社、店舗数は3万6982店舗。外食全体の売上げは前年比104.9%となった。

8月は、中下旬を中心に台風の影響や局地的大雨の発生から、雨天日が多くなったことで、月後半中心に客足にマイナスとなったものの、冷たいメニューなど季節商品や、お盆期間中の家族客などの帰省・観光需要、客単価上昇などに支えられ、外食全体の売上は104.9%となった。
今のところ外食各社は各種キャンペーンなどで集客に努めており、外食需要は底堅いものの、食料品消費税率の大幅引き下げが実現すれば、外食の店内飲食が大きな影響を受けるとの懸念は拭いきれない。
業態別概況ではファーストフード業態の全体売上げは105.8%。「洋風」は、季節限定商品の好評だったことや、お盆休み向けのビックサイズ商品のデリバリー需要が好調で、売上げは106.5%。「和風」は、TVCMを展開した新メニューや冷たい季節メニューが好評、お盆期間のテイクアウト販促なども奏功し、売上げは107.3%。
「麺類」は、低価格業態の好調が継続しているが、客数は各社まちまちで、客単価上昇により、売上げは104.9%。「持ち帰り米飯/回転寿司」は、「回転寿司」がお盆の特別セットなどで売り上げ堅調のところがあった一方、弁当業態の客足は鈍く、客単価に支えられて売上げは100.6%。
「その他」は、「アイスクリーム」「カレー」ともに、ゲームやアニメの人気キャラクターとのコラボキャンペーンが好評で、売上げは107.8%となった。
ファミリーレストラン業態の全体売上げは103.7%。「洋風」は、引き続き低価格業態が集客力を発揮したほか、人気アニメとのコラボやクーポン配布の効果もあり、売上げは105.5%。「和風」は、過去の値上げに伴う客数の伸び悩みや天候不順の影響も見られたが、お盆期間の家族需要は底堅く、店舗増、客単価上昇もあり、売上げは102.0%。
「中華」は、客単価上昇と店舗増で売上げは102.7%。「焼き肉」は、お盆期間は前年並みの集客であったが、後半は客足やや弱く、売上げは101.2%。
パブ・居酒屋業態の売上高は100.6%。月後半の天候不順に加え、ゲリラ豪雨によるビヤガーデン等の客足の乱れ、台風接近などで、一部店舗の営業時間の短縮も影響した。
ディナーレストラン業態の売上げは105.5%。天候不順の影響や、大阪地域では昨年の大阪万博の反動減が見られたものの、お盆時期の家族需要や和食の食べ放題などが好調だった。
喫茶業態の売上げは104.7%。お盆休みの帰省や旅行などが客足の下支えとなった一方で、天候不順の影響が大きく、客単価の上昇が売上げを支えた。
