イズミヤnews｜創業1号店GMS｢イズミヤ花園店｣スーパーマーケットに刷新

イズミヤ(株)(大阪市西成区、四條晴也社長)は、11月28日(木)、大阪市西成区に「デイリーカナートイズミヤ花園店」をオープンする。2017年9月末まで総合スーパーとして営業していた創業1号店を、スーパーマーケットへとスクラップ&ビルドした店舗だ。

店舗は2層で、1階がイズミヤ直営のスーパーマーケット、2階にテナントとしてダイソーとドラッグストアのココカラファインを誘致し、一角にイズミヤのイートインスペース46席を設けた。延床面積は1087坪で、売場面積は1階が342坪、2階はテナントが321坪、直営売場のイートインが25坪となる。

同店は「地域のお客様に気配りの行き届いた “便利なお店”」を店舗コンセプトにする。建て替え前からの高齢者の顧客に加えて30～40代のお客もターゲットとし、リーズナブルな価格と品揃えで地域一番店を目指す。

店舗はOsakaMetro四つ橋線花園町駅徒歩1分に立地している。店舗1km圏内には約4万1000世帯が居住していて、人口密度が高い。また単身者の比率が74.5％と高く、60～70歳代の比率も39.2％と高い。

そこで仕事帰りや一人暮らしのお客のニーズに対応するために、小容量サイズや個食商品の品揃えを充実させ、惣菜売場も拡げる。また閉店時間を建て替え前の21時から3時間延ばして深夜0時までに変更する。

1階のスーパーマーケットは、駅からのアクセスとなる西側出入口に惣菜やパン、冷凍食品、飲料の即食ゾーンを、東側出入口に青果・鮮魚・精肉の生鮮ゾーンを設けた。

青果売場では、多品種のトマトやサラダ素材を品揃えした「サラダアイランド」や量り売りの「ドライフルーツ＆ナッツ｣、生産者の顔が見える「さんさん市場」をコーナー化する。また高齢者や単身者向けにカットサラダ、カットフルーツなどの簡便商品を強化するが、これらの青果商品は惣菜売場で展開する。

精肉売場では、同社オリジナルの「匠のすこやか牛」を中心に品揃えする。「味付け肉｣「生つみれ｣「生ハンバーグ」などの簡便商材、｢ローストビーフ」｢サラダチキン」など即食商品の充実を図る。

鮮魚売場では主に丸魚・切り身魚を中心に提供する。刺身、焼魚、煮魚は少量規格商品を強化する。

惣菜売場では、温惣菜、寿司米飯を中心に、昼食、夕食、スナックなどニーズに応じた時間帯別の品揃えを行う。またレンジで簡単に調理できる惣菜や少量規格の品揃えを強化する。

ベーカリー売場では「阪急ベーカリー香房」を導入して、本体価格100円均一商品を中心に提供する。「まんぷくバーガー」｢生食パン」など、こだわりパンも品揃えする。

日配売場では、高齢者や単身者に向けて少量規格の小物飲料、小物アイス、ワントレー冷凍食品やレンジアップ商品などの時短・簡便商材を展開する。加工食品は調味料などの必需品は低価格を打ち出す。また仕事帰り客のためにカップスープやカップみそ汁、ウチ飲み用のチューハイを強化、展開する。

イズミヤは2014年にエイチ・ツー・オー リテイリング(株)(H2O)と経営統合した。既存店の改装と、GMS(総合スーパー)の建て替えによるNSC(近隣商圏対応型ショッピングセンター)転換が図られてきたが、GMS既存店は専門店業態との競合に対応できず、集客力が低下した。

H2Oは、百貨店を核にする「都市大型商業」と、阪急オアシス・イズミヤによる「食品事業」をコア事業と位置づけ、店舗再編を進める。その戦略のなかで、イズミヤに関しては、ドミナントエリア以外の店舗が閉鎖され、老朽化したGMS店舗は建て替えによってNSC転換されている。イズミヤ本社のそばの創業1号店である花園店も、あびこ店、山田西店、住道店、伏見店、和泉府中店に続く6店舗目の建て替えとなり、スーパーマーケットに業態転換される。現在、経営統合時に47店舗あったGMSは32店舗にまで縮小している。

さらに2020年度には、イズミヤは食品部門、非食品部門およびプロパティマネジメント部門(不動産に関する資産管理部門)に分割される計画だ。イズミヤはスーパーマーケット運営に特化し、阪急オアシスと一体となった効率経営を目指すことになる。

■デイリーカナートイズミヤ花園店
所在地／大阪市西成区花園南1丁目2番4号
開店日／11月28日(木)
延床面積／3598㎡（1087坪）
直営売場面積／1階1131㎡（342坪）、2階82㎡（25坪）
テナント売場面積／1062㎡（321坪）
営業時間／9：00～24：00（直営）
駐車台数／11台
駐輪台数／自転車108台、原付バイク5台、原付二輪2台
休業日／1日（1月1日）
初年度年商目標／13億8000万円
店長／清真司（せいしんじ）
従業員／53名（社員13名パート40名）＊パートタイマー8時間換算